帰蝶「殿は、明智様の…どこまで把握しておいでか?」
古新「それは、申し上げられません」
帰蝶「あぁ…、然様か」
つまり、織田の妻だとはいえ、
明智の血の濃い私は蚊帳の外。
子供子供と見くびっていたら、
これだ。
大どんでん返しと、
大きなしっぺ返し。
だがこうして、
殿の少年小姓たちが嗅ぎ回り、
動き回っているということは、
明智降ろしの日は、近いな。
古いお考えの方たちと手を切りたい殿には、
お古い方々にやれそれ踊らされる重臣こそ、
邪魔。
あっちで罠に嵌って、
古い型に嵌りきった、
私の呼んできた重臣。
型破りな殿の新しい日ノ本には…、
「要らぬなぁ…」と溜息を吐いた。
古新「お疲れで?どこか旅籠で、お休みなさいますか?」
帰蝶「そなた子供がこうしてべったり、おちおち休めもせぬわ。そなたも安土に帰れ」
古新「いえ。御屋形様にしかと学んで来いと申し付かっておりまする故、帰れませぬ」
帰蝶「殿が、何を、学んで来いと?」
古新「京の建築様式と…」
古新は城建築に興味があり、
殿も古新の腕を買っていた。
「女子の扱い方」
帰蝶「は?」
古新「それは、申し上げられません」
帰蝶「あぁ…、然様か」
つまり、織田の妻だとはいえ、
明智の血の濃い私は蚊帳の外。
子供子供と見くびっていたら、
これだ。
大どんでん返しと、
大きなしっぺ返し。
だがこうして、
殿の少年小姓たちが嗅ぎ回り、
動き回っているということは、
明智降ろしの日は、近いな。
古いお考えの方たちと手を切りたい殿には、
お古い方々にやれそれ踊らされる重臣こそ、
邪魔。
あっちで罠に嵌って、
古い型に嵌りきった、
私の呼んできた重臣。
型破りな殿の新しい日ノ本には…、
「要らぬなぁ…」と溜息を吐いた。
古新「お疲れで?どこか旅籠で、お休みなさいますか?」
帰蝶「そなた子供がこうしてべったり、おちおち休めもせぬわ。そなたも安土に帰れ」
古新「いえ。御屋形様にしかと学んで来いと申し付かっておりまする故、帰れませぬ」
帰蝶「殿が、何を、学んで来いと?」
古新「京の建築様式と…」
古新は城建築に興味があり、
殿も古新の腕を買っていた。
「女子の扱い方」
帰蝶「は?」