ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

昔の?よしみ?

2011-05-08 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義経「松殿から、松平…か」
斯波「松平…って!?」
義経「与一の母方 新田の家臣…」
池田「義経さんの正妻 郷姫…葵様の養父です。水面下で、お二人の争奪戦が始まっています。ましてや…」すうっと箸を持ち「あなた方には、後継者がおられる…」と俺に向けた。
義経「後継者…義隆が!?」
池田「いいえ、ご嫡男(隠し子)様です」
斯波「おい、ガキに陣取れっていうのか」
義経「ガキに戦(兵法)が読めっか!」と池田を睨んだら、
池田「義経さん。鞍馬寺に預けられたあなたは、仏法経典を読むうちに漢文を覚えた。そこで手にした兵法に興味を持ち、読み耽っていたのは6、7歳の頃でした、よね」と確認され、
義経「…」何も言えなくなった…。
池田「昔のよしみで言いますが、戦を始めるも治めるも、軍師次第。戦が終れば、一番恐れられ、追いやられるのは、やはり軍師…だからこそ、兄 頼朝はあなたを恐れ、追放した」
義経「昔の…?」
斯波「よしみ?」
池田「ふう…」箸で冷奴をざっくり割って「忘れていますね…俺の事」と口の中に運んだ。
義経「二年前、池田模範堂のムヒを貰って…」ダダ茶豆を抓んで…
池田「それより以前に、会っています」
義経「え?」ポロ…ッと、豆を落とした。
池田「幼い頃、よくいじめられました」
義経「俺がか?変な言いかがりつけんな。いじめた覚えねぇよ」と豆を拾って、
池田「御方様が、正義の味方 紫頭巾に扮して、俺たちによくケンカを売りに来ました。その後、必ず、妹をいじめたと言いがかりつけて、俺たちに天誅下す、あなたがいました」
義経「そりゃ違うだろ!能子が京の強そうな男子にケンカ売って…」
池田「敵わないから、御方様に代わって、あなたが、俺らに天誅を下した。でしょ?」
斯波「俺らって?」
池田「俺と資盛…」
義経「へ?」
斯波「ハハッ」と笑って「なんだ、お前。ガキん頃から平家にケンカ売ってたのか?」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。