ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~京の幻、平安楽土の城~

2014-07-04 | 散華の如く~天下出世の蝶~
結局、御慈悲は無かった。
神の御加護とは何だろう。
仏の救いが無くて、
神に祈ってみたが、
殿の御心は、救われない。
私の思いは、報われない。
“神や仏は、本当に何をしているのか…のう?”
人間の所業に冷たい視線だけを落し、口を噤む。
キュッと結ばれた上下唇は、決して、開かない。
目を大きく、カッと見開いて、
瞳を欲望で、ギラリと光らせ、
大口を叩くはせいぜい人間か。
ソルディ「オカタサマ、ワガ京のマナビヤに、お越し下さいませ」
帰蝶「京の学び舎…」
二条、三条の交わる所に、織田家本陣(宿)がある。
三条坊門泉殿…そこ近くに、殿は聖母被昇天教会、
いわゆる、南蛮寺であるが、その建築を許可した。
寺の前に教会、
教会の前に城。
殿はここを中心に隠居場を作り、
京に移り住む計画を立てていた。
“よろしいのですか?寺の坊主と伴天連が混在して…”
平安京跡に平安城を作り、御隠居様が京を監視する。
平安楽土、城の周りに憎き坊主と、
従順な伴天連、それら信徒がいて、
目と鼻の先には我らの天敵帝かな。
“構わぬ。それから、利休のため茶室を作ろう”
茶坊主と伴天連と帝をお茶に誘い、
共に平安楽土の成り行きを見守る…というのか。
※平安楽土城は秀吉の伏見城という形で実現した。


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