ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~義父の地と、婿の天~

2013-05-22 | 散華の如く~天下出世の蝶~
もう一枚懐から紙を取り出し、
今度は、それを川の水に浸し、
ベチャベチャ、水滴を落とし、
帰蝶「これは?」
まるで迷路か、アリの巣か。
くねくね曲った道が現れた。
小堀「城下、庄屋に繋がる地下道にございます」
帰蝶「庄屋…」町の名主の事で、
主に下級武士や豪族が道路整備、
工事監修などを執り行っていた。
小堀「私の生家に繋がっております」
帰蝶「知らなかった…」
小堀「これを知るのは一部側近、我ら小堀家のみ」
信長「これほどの道が、地にあるか」
小堀「斎藤の親父様は、我ら庄屋と深く深く繋がっておりました」
出掛ければ、山を、町を探索。
山を整備、町民の声を聴いた。
信長「そうか、義父は深く地、その民と繋がるか」
帰蝶「父の祖、元は油売り…と、聞いております」
信長「油売りから身をお越し、天下取りとは未聞」
小堀「我ら下の気持ち、よう汲んでくれました。しかし、無念…」
下を手厚くする余り、
重鎮腹心が不平不満、
鬱屈謀反に繋がった。
帰蝶「父の死で、その功は全て無」
小堀「無に致しません。討つ今、美濃は荒れております」
父を慕っていた民が一揆暴動。
「長井…そう長くは持ちませぬ」
信長「義父が地、ならば婿は、天と地か」
帰蝶「はい。美濃を、お治め下さいませ」


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