ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~金とあづちの、真っ直ぐな道~

2013-12-01 | 散華の如く~天下出世の蝶~
金じゃ金、と喜ぶのは、
藤吉郎「まんま様のお告げじゃ。皆の衆、聞いたか?天のお告げじゃ~」
サルだけではなかった。
褌男たちは我も我もとまんまと道作りに携わり、
小牧の女たちもせっせせっせとまんまを作った。
このまんまのお告げは尾張の城下町にも広がり、
寺しかなかった山の周辺に城下町が整備された。
池田「一石二鳥…というわけですか」
一か月ほどで、小牧山城に食糧物資を運ぶ、道が整備された。
「考えましたね。町を戦場にすることは困難。敵も責め難い」
帰蝶「戦など…、野原か河原で、ドンパチやっておりなされ」
池田「しかし、敵が攻めてきたら…、知りませんよ」
信輝の言う事も一理ある。
責められやすいのが欠点。
城の常識を根本から覆し、
家臣衆から反論も出たが、
帰蝶「それを食い止めるのが、そなたらの役目である」
すべて、一蹴。
まんま信仰は、強かった。
信長「あづちよ」
あの夢のお告げ以来、
殿は私を“あづち”と呼ぶようになっていた。
帰蝶「はい?」
信長「もう一つ、そなたに繋がる道を作る」
帰蝶「私…、でございますか?」
信長「あぁ」それだけ言うと、
「サル」を呼び、
サルと仲良く、行ってしまった。
帰蝶「私のことでしたら…」
池田「義父上の、あの時の事を…悔いておられるのでしょう?」