ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

走る走る師走です

2013-12-07 | 日記
部屋の整理をしている主人が、
徐に、
夫「ちょっと」と、
家事の手を止めさせ、
私の手を引っ張って、
これはどうか、
あれはどうか、
着せ替え人形。
妻「え…と、これ、何年前のスーツ?」
私の婚礼家具である鏡台を前に、
着ずに眠っているスーツやジャケット、
コートを着せて、ファッションショー。

そういえば、
我が愛する殿も、寧々の紡いだ着物で、
ファッションショーって、エピソードがあったっけ…。

それはさておき、
ふっるいスーツを取り出し、
夫「これ、どう?」
着て、私に見せるのですが、
どうもこうも、ありません。
妻「いつ、どこで着るの?私、一緒に歩かないから」
もう、付き合い切れません。
夫「駄目か?」
妻「ダメでしょ?」
夫「着る?」
妻「着ません」
夫「男っぽいから、似合うぞ」
妻「カッチン」
私に男装せいとちゅーうのかッ!

カツンッ、
カツンッ、
カツンッ、
木刀でのチャンバラが始まり、

このチャンバラが、
鰤歳暮でも語られるのでした…。

あまりに腹が立ったのでしょう。
私専用の脇差しの鍔がパックリ、
壊れてしまいました…。


さて、明日は横浜から義兄様が来られます。
明後日と明々後日は実家で御用。
休業となります。
ご了承ください。

あ…と、
両家家族の年賀状で忙しい最中、

編んでみました。…主人のです。

さて次は、
マスクです。

師走は、何かと忙しいですね。
主人がひと言、
夫「仕事…自分から増やすね」
妻「…。」
自分でやった方が速いからです。








散華の如く~新旧主、その家臣たち~

2013-12-07 | 散華の如く~天下出世の蝶~
散華の如く~新旧主、その家臣たち~
私の不安を感じ取ったか、
こんなことを言い出した。
目賀田「起死回生を図るも、義龍公に見放され…」
左、右、左、右、左…首を振って、また戻り、
今度は、目を伏せて、私の顔から目を背けた。
帰蝶「兄が…?」
目賀田「おっと。これは、頼まれもの」
しゅる…と、手甲(てっこう)の紐を口で解き、
中から一枚の紙切れを取り出し、差し出した。
帰蝶「私に?」
差し出し人不明の、その文を、
私が受け取っても、良いのか?
殿よりも先に拝読しても構わないのか?
いやならぬ。ここは殿のご判断を仰ぎ、
「まずは、殿に…」
伸ばしそうになった右手を左手で制し、
ぎゅと胸の辺りで、右手を握り締めた。
目賀田「これだけは、御目通り頂かないと、」
帰蝶「これだけ…?」
目賀田「我が新しき主君からの、礼状にございます」
グイッと、半ば強引に私の左手を奪い、
手にクシャクシャの紙切れを握らせた。
そして、徐に、
帰蝶「あッ、な、何てことを、」
目賀田「これは、元々無かった…そう思えば、貴女様の不安も、消えましょう」
静かに、冷静に、灯籠の灯に主の書状を入れて、
跡形も無く消え去る、最後の瞬間まで見送った。
帰蝶「六角様からの書状…これでは、読めな…」
ハッとした。まさか…、
兄を頼った六角様の書状も、このように消し去った?