ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

誰が基準の、一般常識です?

2012-02-02 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義経「夜のお楽しみ、邪魔しちゃ悪ぃだろ?」ニッと笑って、ワインを一口飲んだ。
池田「はぁ?」
松殿「ふ…」と、能子殿を見て「そうか、初夜か」面白そうに、笑っていた。
義経「今日も…」サッ、ビスケットを紙に包み直して「義隆、巴おばちゃんとこで厄介なれ」
義隆「でも、」チラッとねぇちゃんを見て、ビスケットを手に「…お休みなさい」部屋を出た。その後姿を追って、能子「義隆…、待っ…て…」手を伸ばしたけど、兄に制された。
義経「お前らも、寝ろ」
能子「ど…いう…、おつもり…ですか?」
義経「義父上と、飲みたくなった」
能子「兄様、松殿は母上様を…」
義経「池田、能子を連れて行け」取り乱した能子の腕を掴んで、池田に渡した。
池田「…分かりました。さっ」御方様の腕を取って、
能子「では、」与一の腕を取り「あなたの部屋に案内なさい」
池田「は(@@)?」、与一「(‐_‐)い?」
能子「池田さんの部屋で、休ませて頂きますッ」
与一「さ、三人で?」やばいッ、能子さん、完全に…、
池田「普通に考えて…まずいでしょ」
能子「普通とは、誰が基準の、一般常識です?私は、そんな普通、存じませんッ」
与一「って…屁理屈です」ブチ切れた。こうなると、もう…
池田「御方様、少し冷静になっては…」
能子「至って冷静ですッ。それに、私は二人の妻、当然の覚悟です!」
義経「この破天荒な妹、しっかり見張っとけよ」、松殿「くく…」笑いをかみ殺して、
能子「夫が二人もいれば十分ですッ。では、失礼仕ります、もッ」池田さんの手を振り払って、パッターンッ!勢い良く戸を閉めた。
義経「…。狙いは端から、常盤御前…母だな」
松殿「お前らが壇ノ浦で女たちをこぞって入水させよって、こちらは女官が足りぬ」
義経「壇ノ浦後、母は頼朝の捕虜になった」
松殿「娘(松殿伊子)が鎌倉殿に常盤殿の解放を嘆願し、その後“孫”と逃亡したと聞いた」
義経「そこまで…」
松殿「どこにいる?」