憲法9条:ノーベル平和賞候補に 昨年に引き続き、実行委「今度こそ」(2015年6月12日毎日新聞)

2015-06-12 15:53:34 | 桜ヶ丘9条の会
憲法9条:ノーベル平和賞候補に 昨年に続き、実行委「今度こそ」 /神奈川
毎日新聞 2015年06月11日 地方版


 県内に住む主婦や元教員らでつくる「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」(事務局・相模原市)は10日、同市内で記者会見し、ノルウェー・ノーベル委員会から平和賞候補の推薦人となった石川旺・上智大学名誉教授ら学者4人に「推薦を受理し、2015年度の平和賞候補として登録した」とのメールが届いたと発表した。メールは9日付。受賞を逃した昨年に続くノミネートで、共同代表の松本ルカさん(49)らは「100万人を目標に署名を集め、今度こそ平和賞を」と夢を膨らませた。

 15年度は憲法学者ら大学教授28人と超党派の国会議員61人が推薦人に名を連ねた。平和賞に推す動きは各国にも広がり、コスタリカ国会は「平和憲法を長年にわたって保持してきた日本とコスタリカ国民」を平和賞に推薦することを満場一致で採択。韓国の国会議員142人も含めて世界中に推薦の動きがあるという。

 平和賞へのエントリーを発案し、実行委員を務める座間市の主婦、鷹巣(たかす)直美さん(38)は「受理されて、とてもうれしい。戦争放棄を定める憲法9条の素晴らしさが世界的に称賛され、世界中に知れ渡る希望がある」と受賞に期待した。

 鷹巣さんらは、今国会で集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法案が審議されていることについて、「この法案は多くの憲法学者が指摘するように憲法違反であり、戦後の民主主義を根底から覆す」と批判。「憲法破壊を阻止し、国民みんなで平和賞を受賞して世界中に憲法9条を輝かせましょう。法案成立を阻止できたら平和賞が後からついてくる」と訴えた。

 平和賞推薦の署名は今のところ約51万7000人。松本さんは、「『憲法9条の会』の人たちと連携しながら100万人の署名を目標にしたい」と話し、10月のノーベル委員会の発表までに多くの人の賛同を求める考えを示した。共同代表の石垣義昭さん(73)は「世界中で紛争が起き、憎しみが憎しみを生む連鎖が広がっている時代だからこそ、憲法9条、平和主義の重みが増している。憲法9条は世界の人々に希望と勇気を与える」と話した。【高橋和夫】

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