文部科学省が、小中学校に対し
“抜き打ち避難訓練”
を盛り込んだ防災訓練モデルと教師向け指導マニュアルを作成することになりました。
休み時間や清掃時間、放課後などに“予告なし”で緊急地震速報の警報音を鳴らして、児童がその場の状況を素早く見極め、安全な場所に動ける判断力を養うことが目的のようです。
確かに私たちが小学生の頃は
「何時何分に非常ベルがなるから、机の下に隠れて、しばらくして運動場に一列に並んで避難してください。」
ほとんど緊張感のないまま、友達とじゃれあいながら、上履きのまま運動場に出れることに喜んで、走り回っていた記憶があります。
ましてや津波に備えて高台に非難する訓練をした経験はありません。
今回の文部科学省の取り組みには一定の評価はするものの、合わせて行われる教師向けの指導カリキュラムを充実させることに重きを王手欲しいと思います。
学校で被災他場合、児童生徒はまず先生の指示を仰ぐはずです。
そのとき臨機応変な判断により、安全へと導く先生の役割は重要です。
東日本大震災後、仙台の小学校を視察した際、津波が押し寄せてくる風景を見た先生が
“高台に逃げる間に波にのまれてしまう!運動場ではなく屋上に避難するぞ”
と児童を連れて屋上へ
“もし屋上までも波が来るようであれば、図書室の本棚を船の代わりにして子どもたちを助ける”
と本棚を倒して窓から出す準備もされていたそうです。
児童生徒の命を守ることを諦めない、強い判断力を学ばせていただきました。
学校はもちろんのこと、地域防災においても抜き打ち避難訓練が行われても、適切な指示が出せるようシュミレーションを怠ることはできません。
現役消防団員としての使命を果たしていきます!