奇跡への絆

図師ひろき

雑感260

2012年03月11日 23時10分48秒 | Weblog


 子育て中のお母さんたちが“子どもたちにご飯粒を残さず食べて欲しい”というメッセージを伝えるための本が出版されました。

 2~11歳の子どもに

 「ご飯粒、どうして残しちゃいけないの?」

 と質問し、それに対する答えが掲載されている本です。

 4歳の子どもは

 「残したらママが、“悲しいな”って言うから」

 8歳の子どもは

 「長崎のばあちゃんが送ってくれた米だから」

 そして時代を映し出す、こんな8歳も 

 「地震で食べられない人もいるから」

 それぞれの家庭での育児風景までも思い浮かぶような、心温まる言葉が綴られています。

 思い出されるのは、私が小さいときの親のしつけです・・・

 「ご飯食べてしまわんと、お菓子は食べさせんからね!」

 「お肉の3倍は、ご飯を食べなさい!」

  などはまだかわいい方で、ばあちゃんはもっと容赦なく、竹の物差しをペチペチ叩きながら

 「ご飯粒残したら、やいとじゃかいね!!」

 やいとって分かりますか?

 お灸のことです。ばあちゃんのやいとは、にんにくが練りこまれたスペシャルバージョンで、ご飯粒だけではなく、勉強しない時やいらんことをしてしまうと、冗談抜きででっかいやいとをすえられていました。

 おかげで好き嫌いもなく、特にご飯はおかずがなくてもマヨネーズをかけてモリモリ食べる元気な子でした。

 何よ子どもの頃は、稲作をしていて、田植えから稲刈りまで手伝っていたので、田んぼの畦で食べたおにぎりの味や収穫の喜びを知るが故に、これからも米粒を粗末にすることはありません。

 できることならこれからの子ども達も

 「ご飯粒、どうして残しちゃいけないの?」

 の問いに

 「お米を作る大変さや喜びを知っているから!」

 と答えてもらえるような環境も残してあげたいと思います。