子育て中のお母さんたちが“子どもたちにご飯粒を残さず食べて欲しい”というメッセージを伝えるための本が出版されました。
2~11歳の子どもに
「ご飯粒、どうして残しちゃいけないの?」
と質問し、それに対する答えが掲載されている本です。
4歳の子どもは
「残したらママが、“悲しいな”って言うから」
8歳の子どもは
「長崎のばあちゃんが送ってくれた米だから」
そして時代を映し出す、こんな8歳も
「地震で食べられない人もいるから」
それぞれの家庭での育児風景までも思い浮かぶような、心温まる言葉が綴られています。
思い出されるのは、私が小さいときの親のしつけです・・・
「ご飯食べてしまわんと、お菓子は食べさせんからね!」
「お肉の3倍は、ご飯を食べなさい!」
などはまだかわいい方で、ばあちゃんはもっと容赦なく、竹の物差しをペチペチ叩きながら
「ご飯粒残したら、やいとじゃかいね!!」
やいとって分かりますか?
お灸のことです。ばあちゃんのやいとは、にんにくが練りこまれたスペシャルバージョンで、ご飯粒だけではなく、勉強しない時やいらんことをしてしまうと、冗談抜きででっかいやいとをすえられていました。
おかげで好き嫌いもなく、特にご飯はおかずがなくてもマヨネーズをかけてモリモリ食べる元気な子でした。
何よ子どもの頃は、稲作をしていて、田植えから稲刈りまで手伝っていたので、田んぼの畦で食べたおにぎりの味や収穫の喜びを知るが故に、これからも米粒を粗末にすることはありません。
できることならこれからの子ども達も
「ご飯粒、どうして残しちゃいけないの?」
の問いに
「お米を作る大変さや喜びを知っているから!」
と答えてもらえるような環境も残してあげたいと思います。