“こころのかぜ”とも言われるうつ病は、誰もが陥る可能性がある精神疾患です。
五月病はなんとか乗り越えたところに、長雨が続くこの時期は精神科を受診される方は少なくありません。
“何とをしても楽しくない”“無関心”といった気分が一日中続き、なおかつ2週間以上継続するようならば、うつ病が疑われます。
うつになることは何も悪いことではなく、、早期治療を始めることで改善は十分に期待できます。
最近、運動療法には抗うつ効果があることがクローズアップされています。
具体的には、ランニングやジョギングなど有酸素運動のほうが効き目は高く、運動時間は1日45~60分を週3~5回行うことが望ましいとされています。
少なくとも2~3ヶ月継続することにより、抗うつ薬を単独使用するよりもうつ症状の再発率も低くなるという研究結果も発表されています。
今までは、うつ状態にあるときは、頑張らせず、励まさず、穏やかな環境で療養することが一般的な対処法でありましたが、薬物に頼り過ぎることなく、一生懸命運動に取り組むことで、達成感が気分を上昇させるようです。
うつ状態になってからの運動が、症状改善に効果があるのであれば、日頃からの運動が、こころの健康を保つことに効果的であることも間違いありません。
まさに“健全なる精神は、健全なる肉体に宿る”ですね!
病は予防が大切です。
この時期、梅雨の合い間の青空や新緑のまぶしさは格別ですし、日中仕事で太陽を見ることができなくても、雨上がりの夜空は、いつもより輝きを増した星が幸福感を届けてくれます。
その青や緑、そして優しい光に包まれながら体を動かしリフレッシュして、こころのセルフケアをしながら、夏を乗り切る体力も蓄えていきましょう!