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丹波笹山へ

2019-05-02 | 日記
うっかりしていたが、今日は立春から数えて88日目、八十八夜だ。出かけたら八十八夜のお茶を買おう。
昨日元号が変わって『令和』がスタート、2019年5月1日午前0時を以って第126代天皇陛下(御名・徳仁=なるひと)が即位された。即位の礼「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」をテレビで見たかったのに、ツアー参加で見られず、録画を見る事になった。(笑)

この度の退位と即位の礼で、「三種の神器」とは鏡と剣と璽(勾玉=まがたま)を再認識したのと、天皇の印である御璽(ぎょじ)と国の印である国璽(こくじ)と言う言葉を初めて知った。

   5月1日(水)

今回のツアーは丹波笹山で九尺藤と芝桜と牡丹の鑑賞を一日で出来る、という事で申し込んでいた。
おなじみの玉水で昼食を済ませ、白毫寺に着いたのは午後1時50分。
全長120mの藤のカーテンに期待は大きかったが、自然が相手のこと、花穂は短く2分咲きであった。
それでも辺り一面に漂う藤の香りに納得し、綺麗!と思った箇所があったので、気持ちは落ち着いた。

薬師堂周囲は緑と赤の若葉に包まれシャクナゲの花も咲いて、とても綺麗だった。境内の奥に進むと静かに佇む熊野権現社があった。ぐるりと回って戻って来ると沢山の大きな鯉が泳いでいる心字池があり覆い屋のある素敵な太鼓橋が架かっていた。でも渡ることはできない。聞くところによると、太鼓橋はこの世とあの世を結ぶ橋らしい。
説明板には、人間の迷いの世界から仏の悟りの世界へ至る渡彼岸の思想を表しているとされる、と書かれていた。・・・・・・・
薬師堂が本堂であるのが分かって、ご本尊の薬師瑠璃光如来(秘仏)のご真言「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」を唱えながら他の人に見習い、池の前にある摩尼車(まにぐるま)を回した。

          (画像はクリックすると拡大する))
                  
そうそうクジャクも居たっけな。集合までの限られた時間内で羽を広げてくれるのを待つわけにもいかず、後ろ姿を1枚。


バスは寺名「永澤寺」(ようたくじ)のある地名「永沢寺」(えいたくじ)に来て、芝桜の鑑賞が先で牡丹は後であった。芝桜園は民営で牡丹園は菖蒲園と共にお寺の管轄になるらしい。
50種類の芝桜1億輪というピンク色した花じゅうたんは盛りをやや過ぎていた。それでも所々に置かれているアートワークが私を喜ばせてくれたよ。(笑)
牡丹園の牡丹は未だ咲き始めのようで少々寂しかった。

          
   
集合時間までに余裕はなかったが、折角なので2人は永澤寺に立ち寄った。600年の歴史ある古刹らしい。昔、菖蒲や精進料理をお目当てに来た時は建物にそれほど関心は無かったが、今日は玉兎門、勅使門、金鶏門を確り見て、金鶏門をくぐった。玉兎門と金鶏門は同じ形式で、真ん中の勅使門は茅葺で趣きがあり、仁王門へそして本堂へと直線上に続いていた。
本堂には釈迦如来と大日如来と阿弥陀如来の三尊がお祀りされているのも認識出来た。

            

こちらのお寺では旧暦に合わせて5月1日~8日までお釈迦様の生誕をお祝いする行事、釈尊降誕会(ごうたんえ)・花まつりが行われるようで、本堂の前にお花で飾った綺麗な花御堂が設けられ、「花まつり おしゃか様に 甘茶をかけて お参りしましょう」の張り紙があった。
4月8日の花まつり行事の話は聞いてはいたけれど、このような場面に出合ったのはこの長い人生で初めてで嬉しくて胸がドキドキした。花のお堂の中には甘茶の入った桶に、右手を上げて天を指し、左手を下げて地を指す小さい金銅のお釈迦さま誕生像が祀られ、小さい柄杓が置かれていた。難しい事は解らなかったが、お釈迦様は生まれた直ぐに7歩歩いてこのようなお姿で、「天上天下唯我独尊」と言葉を発せられたと、以前、とあるお寺のお坊様から聞いたのを思い出す。

        
日々の感謝を述べて謹んでお釈迦様の頭から甘茶をかけた。この作法は私にとって、令和初日の丹波笹山永澤寺での忘れられない思い出になりそうな気がする。お花見以上の感動を覚えた。

境内に33観音の石仏が置かれていたので、先日の果無集落を思い出して30番を探してみると、やはり千手観音がおられた。何だか嬉しくなって、西国33ケ所観音霊場の30番が竹生島宝厳寺の千手千眼観音である事もずっと記憶に残りそうな気がする。

そういうわけで、早過ぎた遅すぎた花の鑑賞 “がっかり” は全て解消され、私にはとても貴重な体験、嬉しいツアーであった。