OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

酒徒善人

2013年01月18日 | 日記
「私、蘭っていう花きらいなの。だって、ずーと咲いたままで、散らないでしょ」。

蘭をみるたび、このフレーズを思い出す。
家に蘭が届いてから、このフレーズと問答している。

このフレーズの元は、俳誌の一頁にあった講演のテープ起こし原稿であったとおぼろげなる記憶である。
佐々木久子という元気のいいおば様で『酒』という雑誌を長く続け、文化人の交流深く、早稲田の暉岡先生や宇咲先生と連句の座を持っていた方である。

佐々木さんはもう泉下の人となってしまったようだ。いまごろ佐々木さんの本でも取り寄せて読んでみようか、と思う。

今日は秋田からいただいた新国立での書展のご案内の字がとても風情があったので、その方の作品を観に行こうと思いながら、免状の仕事が進まず、家で書いていた書展最終日である。

さて、蘭の変わらぬ姿だが、みればみるほど、違った表情をみせるのである。
蘭の花にも裏側や下側もあることに気がついた今日。

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