OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

楮の刈り取り作業

2010年01月07日 | 和紙作り
和紙の代表的原料の楮(こうぞ)。
5月頃芽がでて、夏には葉は青々。秋を過ぎると葉も落ち、お正月すぎて立春までに、成長しきった楮を刈り取る。
楮を蒸して、その皮を剥ぎ、昆布のように干して乾燥させる。
漉きたいときに、乾燥した楮の皮を、水で戻し、表皮を削り、煮る。
柔らかくなった楮を叩いて、やっと漉ける状態になる。

そうした一連の紙漉き作業は楮を育てるところから始まるが、楮を刈り取り、楮を蒸して皮を剥ぐ。この皮を剥ぐ作業を小川では「かしき」と呼ぶが、この作業が、和紙事始め。
それが和紙体験学習センターでは、9日から始まる。
その準備である。今日は7人で1反弱刈ったか。
今年の楮は今までで最悪。みんな枝が細く、チェホンマンやボブ・サップみたいな大きな枝は皆無(そこまででかくなくていいけど)。

今日の昼飯は小川産米のしおむすびと手伝いにきてくれた有機農法家のシオッチ産、根岸産の野菜でけんちん汁。うまかったなー。農作業には王道の昼飯だった。

さて、楮は、繊維が長く、無骨な感じもあるので、男性的と一般的にいわれる。
がんぴも王様の貫禄。三椏は女性的。
中国画仙は墨をのせることを待っているのに対して、和紙は、和紙そのものが主張している。
だから書かないほうが美しい場合も多い。
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