OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

打解

2019年06月28日 | 和紙作り
楮のちり取りをしたら、かず打ち棒で楮(かず)をたたく。

カルフォルニアからたまたま見学にきた一家の中学生くらいの男の子にたたかせる。
誰かしら「何回くらい?」「何十回?」と。
いや「何百回!」といったが、両手で太鼓をたたくように何千回するやり方も多いし、道具も各地さまざま。

わたしは今回、巌流島の武蔵の舟漕ぎの櫓のようなかず打ち棒を両手を使ってたたいていた。
固く絞った楮をたたく。

何十年と付き合いのある職人さん曰く、
早く終わりにしたくて水をいれてたたいて、紙にすると、親父に見抜かれた、と。
小川の紙は強靭がウリ。それには、かたいかず打ちが必要のようである。
薄くて柔らかい紙がウリの産地ならば、水差しが逆に必要のようだ。

職人さんと一見職人さんとの違いを感じた私。

今日は、早くもトロロアオイの確保に苦労し、ネリのきかないなかでの紙漉き。
漉くにも、干すにも、紙になってからも、イマイチ。

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