台風模様のなか、国立劇場へ一中節を聴きにいく。
今回はお弟子さんも総出演である。
気功太極拳の出口さんも、とうとう一中節にはまる。
一中節の声の出し方は、まさに気功である、と。
曲や出演者の構成もよく、シンプルな舞台は気品あり。
最後は一中さんと女性陣総出演の「花の段」。
闇のなかに光り散るさくらをしばし観る。そして、匂うばかりのさくらのような着物姿の女性たち。
その曲は、谷崎潤一郎詞。現代の古典である。
『細雪』をモチーフにした詞には、谷崎の思いがつまり、一中さんの思いとつながる。
いとせめて 花見ごろもに花びらを
秘めておかまし春の名残にと 姉の幸子が詠みて候
でその詞は終わる。
「いとせめて 花見ごろもに花びらを 秘めておかまし春の名残に」と姉の幸子は万感の思いをこめて詠みました。
一見儚く壊れやすいように見える日本文化の繊細な美意識は 実は 戦争などのいかなる社会変動にも 決して犯されることがない強靭なものだと言うことを 糸桜の花びらを しまう着物に秘めることで 未来へ伝えようとしたのです。
とは、現代語意訳。一中さんの思いそのままだろう。
今回はお弟子さんも総出演である。
気功太極拳の出口さんも、とうとう一中節にはまる。
一中節の声の出し方は、まさに気功である、と。
曲や出演者の構成もよく、シンプルな舞台は気品あり。
最後は一中さんと女性陣総出演の「花の段」。
闇のなかに光り散るさくらをしばし観る。そして、匂うばかりのさくらのような着物姿の女性たち。
その曲は、谷崎潤一郎詞。現代の古典である。
『細雪』をモチーフにした詞には、谷崎の思いがつまり、一中さんの思いとつながる。
いとせめて 花見ごろもに花びらを
秘めておかまし春の名残にと 姉の幸子が詠みて候
でその詞は終わる。
「いとせめて 花見ごろもに花びらを 秘めておかまし春の名残に」と姉の幸子は万感の思いをこめて詠みました。
一見儚く壊れやすいように見える日本文化の繊細な美意識は 実は 戦争などのいかなる社会変動にも 決して犯されることがない強靭なものだと言うことを 糸桜の花びらを しまう着物に秘めることで 未来へ伝えようとしたのです。
とは、現代語意訳。一中さんの思いそのままだろう。
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