OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

文化創生都市

2012年07月28日 | 文化・芸術


震災10年を機に、文化を活かした街作りに取り組む神戸。「文化創世都市宣言」の神戸は19年前の震災後、もっとかかると思ったら、3年でほぼ復興したとは、お世話になったタクシー運転手さんの話し。

灘駅の海側に、安藤忠雄設計による兵庫県立美術館がある。
周りを見渡すと立派な高層マンション。

さきほどの運転手さんによると、あの辺は、もともと製鉄会社のあった土地で、移転したあと、そこに、復興住宅としてたてたんですわ、だから市営が多い。とのこと。

東北もそうなってほしい。

19年前、阪神淡路の大震災の時の折れ曲がった象徴的な高速道路の下を通って神戸酒心館へ。

この灘の酒蔵もみな被害を受けたが、その時以上に今の酒蔵になって、ここも文化施設を持つ総合的な場になっていた。
そこで韓国の時に感動した辛ダンスカンパニーと、その時、そこにいた日本人ダンサーの角さん演出による日韓のコンテンポラリーと韓国伝統舞踊の「恋するアジアンボディ」の公演の日。

観ていると戻れないので、リハーサルを見学。
「音にも形があるんだ、それを感じない人には即興はできない」というようなことをいう角さん。
やさしいいい方だが、韓国人も日本人もダンサーたちは、手探りである。手本などないのである。

即興というのは想定ではない。
その場の気をとらえられるか、か。

前の日は、大阪で、95歳にして尚矍鑠としてますます元気な水嶋先生と子、孫、ひ孫による4世代展を観た。
書く、描く、縫う、その喜び。気持ちいい場であった。それは業界誌にまた。




コメント (2)
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