OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

半泥子展へ

2010年03月05日 | 文化・芸術
魯山人とはまた違うけど……などと私の周りの評価が高い川喜田半泥子。
私には財界の趣味人程度の認識しかなかった。

今回、特に陶器の研究者の面を持つ知人と、半泥子の伊賀水差の「慾袋」を見たときの衝撃を今も鮮明に語る知人この二人が私を動かしてくれた。銀座は終了してたので、横浜そごうへ。
半泥子は自分を客観的にみて、素人を自認している部分がある。というか、アマチュアの精神がある。そこに現れたのは自在心。そこからのシャレもある。
ここが魯山人とは大きく違う。
共通点は物の格を知っていることか。
だから、

下手で、不器用で、
上品で、力の強いものが
上の上。

と半泥子はいう。
その辺は、ちまたの「下手がいい」とは違う。

帰りに、池袋芸術劇場5階ギャラリーで今日から開催の「シルバーから、わ・か・ばまで」書道展へ。
5時ころ到着。そしたら「6時開場予定」とある。「え~」である。
幸いなことに主催者側代表のロオウ先生が点検作業中に気づいてくれて中へいれてもらう。
まだ、照明調整など高い台に乗って作業もしていたが、そこに乗っているのは主催者側の美術新聞社のカヤハラ社長じゃないか。そうなんだ、上を下もない。みんな主催者が無名の参加者を迎え入れようとしている。そんなところがいいなー。
そしてこれもアマチュアの書の祭典だ。
ここでは下手はよくない。懸命である。でも、そこが尊いだろ。
下手は狙うものではない。

これからは、プロの公募展を喰うイベントがでてきてほしいねー。
日野の新選組のふるさと歴史館で開催中の「新選組書展」もいいよー。

プロの公募展は、今、本当にそれが必要なのか考える時にきている。
新聞社の事業はそろそろか…。文化部はどうなんだ。
TV局主催の……、あー、今こそ、書にとって、大切なモノは……???

文化的視点!!!!!





コメント
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