OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

新春の一句

2010年01月04日 | 文化・芸術
ゆうるりと
かいなかえして
初湯浴み

金子敦は俳壇賞なる賞までもらって、書より俳句に力が入っている。今をときめくペン字の鈴木啓水さんの紹介で、教育書道団体のアルバイトをしたとき、新入社員として、そこにいたのが金子敦さん。とてもおとなしそうな人であった。あれから30年。金子さんは、私もかつていっぱい持っていた純な部分を今でも持っている。彼の句集に目を通すと、そう感じられる。
その彼に対抗して賀状のお返しに巻頭の一句を添えた。即興ではある。
「どう?」と添え書きもして。
みなさんも、「どう?」

書って、他人の言葉や詩を書くことが多い。自詠自書が理想、という方もあるが、一概にそうとも言えない。むしろ自詠自書でいい書を残している人は少ないかもしれない。そんななか、會津八一などは自詠自書としての代表的成功例か。
また、いい詩歌がいい書作品になるともいえない。また、書にしてこそいい詩歌になることさえある。巻頭の一句は、書にしてこそ、狙いしかないか……。
コメント
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