さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

テングタケ

2015-09-22 22:16:30 | 

*2015年9月22日撮影

 ようやく秋晴れの空が戻ってきました。

 さて今日はめずらしくキノコです。
 キノコ類は好きでたくさん写真も撮るのですが、名前を特定することができません。
 キノコはじつに難しい。

 でも特徴が一目で分かるようなキノコも中にはあります。
 このテングタケもそうです。丸い傘に白いつぶつぶがついた幼菌は特に分かりやすいと思います。
 これを見たらチョコレート菓子を連想したりして食べたくなってしまいますが、食べるのは厳禁。猛毒です。





*2015年9月22日撮影

 大きく育ったテングタケ。
 じつは針葉樹林に生える大型のテングタケは、イボテングタケという別種であるということになっています。
 このテングタケも松の木の下に生えているし、直径20cmはあろうかという特大なので、イボテングタケなのかもしれません。





*2015年9月22日撮影

 大きいテングタケの下に可愛い幼菌。
 親子というのはあたらないと分かりつつも、なんとなく微笑ましく思ってしまいます。
 人間はどうも、何を見ても擬人化して自分に引きつけて物を考えるくせがあって困りものです。

 

タカサブロウ

2015-09-20 21:59:37 | 草花

*2015年9月20日撮影

 長い間雨模様が続きましたが、今日は午後になってようやく晴れてきました。
 明日からはしばらく秋晴れが続くという予報です。ぜひそうなってほしいものです。

 今日の写真は水田に生える雑草のタカサブロウです。
 「高三郎」と書くので、粋なアニさんのような名前ですが、由来はわからないとされています。
 水田の稲はもう黄金色に実って、刈り取りを待つばかりのようです。
 写真のタカサブロウのバックに写っているのは、そういう稲の茎です。





*2015年9月20日撮影

 タカサブロウの花です。
 緑色の球状のものは実です。まだ若いので緑色ですが、やがて黒く熟しポロポロと小さな実が落ちるようになります。
 白い花は外側は舌状花で内側は筒状花でできています。
 ヒマワリの花と同じつくりになっています。





*2015年9月6日撮影

 今月の初めごろ水田の畦に見つけたタカサブロウです。
 雑草が生い茂っていてタカサブロウだけをうまく撮影することができませんでした。
 名前は立派でも、じつに目立たない花です。

キクイモ

2015-09-16 21:27:45 | 草花

*2015年9月16日撮影

 小さいひまわりのような、大きな菊の花のような、背の高い草に黄色い明るい花が咲いています。
 キクイモというアメリカから来た外来の花です。
 けっこういたるところに生えています。
 観賞用に庭に植えられることもあり、食用に畑に栽培されることもあります。





*2015年9月16日撮影
 
 同じように黄色い花の咲くオオハンゴンソウも外来種として問題視されています。
 そのオオハンゴンソウの花が終わった頃に咲き始めるのがキクイモです。
 キクイモの場合には、根茎や葉や花が食用にされるのでちょっと事情が複雑です。
 根茎は糖尿病などに薬効があるとされ、高値で販売されていたりします。
 普通に芋の一種としてバター焼きなどにして食べてもいいそうです。
 葉はおひたし、花は菊と同じように甘酢につけて、などなかなか美味しい食材なのだそうな。





*2015年9月16日撮影

 鮮やかな黄色い花は美しくて、観賞用に植えたくなるのも自然です。
 外来種として増えすぎることへの警戒が言われていますが、人々に愛されてしまって駆除などという発想にはなりそうもありません。
 春に咲くやっぱり黄色い花のオオキンケイギクも外来種として有害性が指摘されていますが、美しい花を愛でるために庭に植える人は絶えません。
 外来種としての危惧と、美しい花や食材や薬剤としての有用性などが、たいへん微妙な位置にいるキクイモという花の話でした。

オオハキリバチ

2015-09-15 22:14:00 | 昆虫

*2015年9月15日撮影

 爽やかに晴れた一日でした。

 今日は、イノコズチの花にとまるハチを発見しました。
 胸が黄色いのでクマバチのようですが、体が全体的に細くてクマバチではないようです。
 オオハキリバチだと思います。
 ハキリバチというのは植物の葉を丸く切り取って運び巣材にするハチをいいます。「葉切蜂」です。
 ところがこのオオハキリバチは葉を切らないのだそうです。





*2015年7月22日撮影

 7月にイヌゴシュユと思われる木の花にやってきたオオハキリバチです。
 ハキリバチ類も花蜂の仲間とされていて、さまざまな花によくやってきます。
 オオハキリバチは竹筒や木に開いた穴など既存の穴に営巣するので、他のハキリバチのように植物の葉を切り取って巣を作るということがありません。
 葉を切ることを忘れてしまったハキリバチなのでしょうか。





*2015年7月22日撮影

 草の陰でオオハキリバチが別のオオハキリバチを押さえつけています。
 たぶん交尾しようとしているところなのだと思います。





*2015年7月8日撮影

 7月の初めごろヒヨドリバナにやってきたオオハキリバチです。
 オオハキリバチはクマバチほどではないけれど、それなりに大きいので刺されるのではないかと怖がられます。
 人家には巣を作るのに好都合な穴や隙間があるので、家の周辺に巣を作られる場合もあります。
 ただオオハキリバチはたいへんおとなしいハチで人を襲うということはないといわれています。
 誤って巣や蜂に手を触れるようなことがないように気をつければ大丈夫だそうです。

イノコズチ

2015-09-12 22:36:08 | 草花

*2015年9月12日撮影

 雨の日が長い間続きました。災害もあって心が痛みます。
 
 ようやく晴れた今日は、気をとりなおして鶴ヶ城公園への散歩に出かけました。
 写真はイノコズチという草です。
 じつに雑草という感じがぴったりの草です。
 別名をヒカゲイノコズチといい、どちらかといえば日の当たらない場所に生えているとされていますが、日の当たる場所にも生えています。





*2015年9月6日撮影

 花の咲き始めはこういう感じで、穂状についた尖った花の一つひとつが咲いて開きます。
 咲き終わると実になるのですが、つぼみも花も実もちょっと見には同じような感じで区別がつきません。
 ただ実になる頃には穂が伸びて、最初の写真のように間延びした感じになります。





*2015年9月4日撮影

 たくさん生えているとこういう姿になります。
 じつはヒカゲイノコズチにたいしてヒナタイノコズチという種類があって、こちらは日の当たる場所に多いとされています。
 ヒナタイノコズチは葉や花穂に毛が多いと、多くの本に解説されています。
 ところが私はそういうイノコズチに出会ったことがありません。
 私はヒナタイノコズチに出会えていないのか、ただ区別がつかないでいるだけなのか、当面の課題です。