
*2015年9月6日撮影
オレンジ色をした美しいイトトンボです。
アジアイトトンボの雌の未成熟個体だと思います。
成熟すると薄いグリーンの体色になりますが、この濃いオレンジ色のほうが見事に美しいと思っています。
全長3cmちょっとぐらい、ごく小さくて細いのでなかなか目にとまりません。
春の早くから現われるトンボとされていますが、8月になってから見かけるようになりました。

*2015年9月4日撮影
アジアイトトンボの交尾の場面です。
下になっている雌は緑っぽいけれど少し赤い雰囲気を残しています。
上になっている雄は鮮やかなグリーンです。
こういう場面は野原を歩くとたくさん出会えるというのですが、なにしろ小さいトンボなので発見するのは難しい部類です。
中国や朝鮮半島、台湾など広くアジアに生息するのでアジアイトトンボなのだそうです。
日本でも全国に分布するトンボなのですが、見つけることのできる人が少ないので、マイナーな存在です。

*2015年8月18日撮影
これは先月急に寒くなり始めた頃に撮影した、アジアイトトンボの雄です。
最初の写真と比べるとずいぶん印象が違いますが、上の交尾の場面で雌雄を比べると、顔つきなどが似ている気がします。
雄の姿もきりりとしていいけれど、雌の未熟の赤い姿の美しさは別格です。