絵のタイトルは、「あんさん、どこ行きまんね」です。
話好きの談話を止めるのは難しい。
気持ちよく話し終わっていただくタイミングを計るのも聞き上手です。
カフェに物知りが来た。
物知り顔ではありません。
物事の本質、仕事の流儀について話されます。
ゴルフ場の監修やグリーンキーパーを長い間されていました。
この方の本質を見抜き、適切なアドバイスはどこから来るのか。
人にやらせたのではなく、自ら手を出したからに他ならないと思うようになりました。
私がやっている悩み事を聞いていただきました。
今日のタイトルは、「竹きり談義」です。
竹を割る道具がない。竹切り器具は、鋳鉄製で刃がなく押割の構造である。
どうしたらよいの。
まず、竹切り鋸をそろえなさい。竹は中が空洞だから「アサリ」は必要ない。
竹の細工をするのなら、切断面がきれいな竹切り鋸がよい。アサリがあると断面がささくれる。
(アサリは、木を切るとき鋸の動きをよくするために、鋸の身より少しだけ外に折り曲げられている歯)
次に両刃の鉈を用意しなさい。
片刃の鉈で竹を割ると、均等に割れないでどちらかが薄くなる。片刃だから。
鉈は初めは上から、次に竹を回して反対側(下側を上に)からと交互に刃をいれ割っていく。
さすれば、均等に割れる。
竹柵を作るとき、縦と横の竹を結ぶのはビニールひもがよい。棕櫚や麻の縄は三年で朽ちてしまう。
竹を割る道具のことには最後まで触れませんでした。つまり、鉈で割るのがよい。
竹を細工するのは、切った直後がよい。生乾きの竹は割れやすい。
所定の長さ太さにしてから乾かす。丈夫になる。
話は、どんどん「竹きり談義」から外れていく。
水害の話になった。
オーストラリアでは、川は氾濫することを前提として家を作る。
1階はガレージとし、住居部分は2階から上とする。ガレージは水没してもよい。
よって、川が氾濫しないような堤防は作らない。国土が広すぎるからだろうか。
私は、竹の地下茎を50mほど掘った話をした。
動機は、筍が畑の端にそして中央に出てきたので、「チクショー」と掘り進んでしまった。
自然のものに、「チクショー」と思ってはいけないと言われる。
雉や白鳥の話になった。
この方は、地域で写真を撮ることを趣味としている。
鳥たちに話しかけ(褒める)ながら撮影すると、近づいてきてポーズまで取ってくれるとのこと。
鯉に餌をやるときは、ばら撒いたらだめ。餌を載せた手を水面より下に入れて食べさせる。
鯉は、足音(体重の移動振動)の違いを判断して近寄ってくる。
話は尽きない。
アプローチ用の芝生を植えるのなら、砂は必要ない。土に直接植えてよい。
「竹きり談義」は、「今度、俺が手伝ってやる」で、終わった。
丁重に断った。この方のスケージュルで仕事が進むのが嫌だったから。
苦労して やったからこそ 面白味
2020年6月15日
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