故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

高きから低きへ

2019-10-15 10:09:18 | プロジェクトエンジニアー

一時期、夕日の絵を描き続けたことがありました。
何か物悲しかったのでしょう。
そして、波や水辺に魅かれ何枚も描きました。
二度と起きぬ波頭を表現したかった。
無情ではない無常です。


台風19号がもたらした被害は甚大であった。
我が家の庭に山からの水が溢れた。
水が止まらないので、道路脇の排水溝まで庭に溝を掘った。
山からの水は、山際の倉庫の脇を通り湧きだしている。
山肌を滑り落ちた水は、倉庫にも浸み込むように侵入していた。
通過したのは、3日前の未明であった。
未だに、水は途切れない。

今日のタイトルは、「高きから低きへ」です。
倉庫の下には、栗石と真砂土が入っているはずだ。
水が通りやすい通路となった。
ブナなどと違い、雑木や竹の根は浅い。ダムの役割は果たせなかったようだ。
今後共、我が家の倉庫下は、雨がふるごとに通路となるであろう。
水が引いたら、山際に側溝を入れなければなるまい。

突然の展開であるが、富も当然のごとく「高きから低き」へ流れるはずである。
知恵もそうでなければならない。
どこかに、ダムができているのである。
ダムのオーバーフローだけが、時々流れてくる。
今回のようなことになると、消化(貯水)できないから氾濫となる。
自然の摂理である「高きから低き」へあらゆるものが流れるはずである。
どこかに貯めているのが、透けて見える。
少しずつでもよいから、抜ける水路のようなものを造らなければならぬのであろう。
教育であり、情報共有ではないだろうか。

感心するのは、田んぼの役割である。
ここでも、小さな小川が氾濫した。氾濫した水は、田んぼに一時的に貯水された。
貯水する機能がない地下駐車場は、水没した。電気が止まれば排水ポンプも動かない。
指をくわえて見るしかない残念な光景である。
東京には、大きな地下貯水場がある。降水100mm/Hrまでは、耐えると聞いた。
今回も大いに役に立ったことだろう。

田んぼの面積をあるいは宅地を確保するために、川を狭くしたと地域の方から聞いた。
その川が溢れたのである。誰が指揮を執ったのかは知らない。
「高きから低きへ」、温かい動脈や静脈のような、ましてや毛細血管のような通路は出来ぬものか。
持っているものは、持たぬ者へ技術や知恵を回すことを考えることで、
あらゆるものは循環するのである。
都市から地方へ、地方から都市へ私たちにはできることがたくさんある。
どのようにすれば、それが可能になるのか黙っていては進まない。
得になることばかりしていると、激辛の場面には対応できない。

私は、溝を掘ったりして学んでいる。

一筋の 光がやがて 温もりに

2019年10月15日
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