故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

頼りにされた

2019-10-18 11:40:44 | よもやま話

タイトルは、「田植え後」です。
倒れた苗をおこし、抜けた個所に新たな苗を植える。
いただきますと手を合わせる。


隣りのおばあちゃんが、畑を鋤いてくれと依頼に来られた。
この地に来て4年目にして、初めて地域の方から頼まれたのです。
許可をいただいて、空き家の草刈も剪定も続けています。
しかし、直接依頼されたのは初めてのことです。
80歳を過ぎたおばあちゃんの畑(2反はあろうか)は草一本ありません。
家族が食べる量は知れているので、各畑に一筋だけ作物を植えられています。
ほとんどの作業が草取りです。朝から晩まで草取りをされている姿を見ています。
家族からは、身体が心配だからやめろと言われ続けています。
続けておられるから、背中もしゃんと伸び、里芋も引っこ抜かれます。

もう草がとれないと、草ごと鋤いてくれるよう頼まれました。
私は、喜んでカンリキ(耕運機)で鋤きました。時間にして一時間半でした。
私が望んでいたことが起こったのです。
私は、ここにきてずーっと「期待されない人」でした。
代金を払うと来られたおばあちゃんに、いただけませんと丁重に断りました。
単に鋤いただけですが、拝むようにお礼を言われました。

期待されないのも自由で喜ばしいことです。
たまに、頼まれることも同じように嬉しいことなのです。
こうして、地域の一員になっていくんだろうなと思います。
台風19号がもたらした被害は甚大です。
氾濫した水で浸水した家や畑は多い。道も寸断されています。
ここでは、近所の人総出で助け合っている姿を見ます。
被害にあわれた方も肩を落とす暇などないのです。
これが日本の底力なんでしょう。

寒い朝 おはよの声が 温かい

2019年10月18日
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