絵のタイトルは、「いつもありがとう」です。
草刈の作法を教わったばあちゃんです。
今日のタイトルは、「草刈を断られる」です。
世の中は、複雑です。
草刈を断られた理由は、「無料の草刈は頼めない」でした。
友人は、縁者の畑の草刈を長年やってきた。
管理も任され、草刈も良かれと奉仕してきました。
友人は、首と腰が回らなくなった。
自分の畑の草さえ刈れなくなって、私に頼んできた。
世話になっている友人のことなので、「無料」を貫くことにした。
人にものを頼んで、知らぬ顔はできない。
それが人情です。
複雑な人間関係がほぐされて、「無料」は通用します。
シルバーに頼んでみると、友人は言っていました。
私もその方が良いと考えます。
都会に住んで偉くなった息子には頼めない。
かと言って、近所にも頼めない。
こんなことで、耕作放棄地は増えていきます。
草刈の賞味期限は、わずか2週間です。
根ごと引き抜くように耕作しても、1か月で元の木阿弥です。
草を生やさぬ努力は、日々の負けない気持ちだけなのです。
有料で頼める人は、そうした方がよい。
お金がもったいないのであれば、次のこと(息子に頭を下げる)を考えればよい。
東北のばあちゃんに教わった。
「自分が刈った草は自分で片づける」作法を守り続けます。
東北で、ある年配者の畑を一年に一回、春先に半日だけ耕作しました。
その方は、たいそう喜ばれ、冬まで野菜を作ったり花を植えられていました。
半日だけの手伝いで、効果絶大でした。
お金では換算できない楽しいことを見たり感じたりできます。
2023年5月15日