故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

はにかんで ことりとおつる 汗の音

2023-05-30 06:31:32 | よもやま話

絵のタイトルは、「笑う女」です。
こんな記事を書き、こんな絵を載せる。
私は壊れ始めたのかと、疑心暗鬼です。
いやいや、まだまだ。
案外、しぶといのです。


今日のタイトルは、「はにかんで ことりとおつる 汗の音」です。
もの想いにふける。
窓の外。
汗のような雨が落ちる。
この音はポト。

初めて会った。
壁を這う蔦が目印の喫茶店。
ハイヒールが近づき、スカートを揺らす風が吹く。
紫色の陰が揺れる。
心臓の音がことり。
聞き逃した。
きっと、キューだったはず。

今日はテストの日。
試験官が静かに回る。
すべるがごとく。
何もしていませんよ。
机を指がたたき、右を指す。
右から答えが滑り来る。
エッ、でも助かった。
国税の無駄遣いを減らさねば。
短い後悔と長い残念の溜息が出る。
コツコツ。

初めての時、私は見た。
どちらの汗か分からぬが、
ぽとりと落ちた。
こんなことだったのか。
パチンと弾けた。
明日の方だったよね。

枯野で焼かれる時が来る。
人には言えぬが、血潮が飛び散るだろう。
そして、音もなく燃え尽きろ。

2023年5月30日

(あとがき)
楽しきかな未来。
哀しきかな過去。
生きてる証の煩悩です。
上手に付き合いたいと願うこの頃です。
(筆者)
コメント
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