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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

猪の網談義

2022-03-13 06:23:50 | よもやま話

絵のタイトルは、「ねえねえ、どうしようか」です。
一緒に考えようか。


今日も畑で切った木を片づけた。
片付くのを待ちきれず、ジャガイモと柑橘類(蜜柑6本、レモン1本)を植えた。
ジャガイモが獣に掘り返されてないか、鳥につつかれてないか、翌朝チェックに行った。
野良猫がしゃがみ込み用を足した。
からすが、乾燥コンポストをほじくった。
この程度で安心した。

今日のタイトルは、「猪の網談義」である。
耕作放棄地の近くの箱罠に猪がかからなくなった。
昨年末には、毎週か隔週の頻度で捕獲されていた。
耕作放棄地がきれいになり姿を紛らせられないからなのか、他のえさ場が忙しいのかわからない。
竹林に姿を見たとも聞いた。
猪は土から出た筍は食べない。

畑に芋を植えたからには、金網で畑の周りを囲まなければならない。
猪だけでなく、島にはハクビシンも狸もいるらしい。
150mmピッチの網穴では侵入される。
特にうりぼう(猪の子供)が侵入すると、母猪は網を破ろうと突撃を繰り返すらしい。
狸やハクビシンは、猫と一緒で頭が抜けると侵入できる。
よって、90mmのピッチの網穴が良いらしい。

網の材質と線径はどうか。
ステンレス、亜鉛どぶ付け、鉄の順で、経費との兼ね合いで鉄が選択される。
線径は、3mm程度から縒り(か捩り)線径が太くて曲がらないようである。
結びつける針金は、ステンレス製が良い。

組み方はどうか。
猪は、鼻が強く網下を掘って侵入する。
対策は、風鎮を付ける、12-13mmの鉄棒を土と接する所へまわす、網外地面に瓦を並べるなどがある。
とっておきは、立てた網の外側に、網を斜めに設置する。
猪は直線に掘り進もうとするので、斜めの柵は地面に食い込み侵入出来ない。
と工夫を自慢する。
弱点は、柵外の草が刈れない。

電気柵が良い。
直流1万ボルトの配線は、一つのバッテリー(太陽光発電)で総延長3Km迄可能とメーカーは謳っている。
鉄柵をし、柵の中外の草を刈り、さらに電気柵を設置するのが最強に見える。

ハクビシンは柵をいとも簡単に昇る。
ネットを回している農家もある。
雉、とんびとカラスの空中対策である。

いずれの柵をしても、人間が出入りする入り口が狙われるらしい。
簡単に出入りできるように、入り口を設置する。
中には、枠付きのアルミドアを付けた農家もいる。

網談義はつきない。
そのうち、同窓会の旅行になったころ散会した。
網を設置費用に補助金(50%)が出る。
申請用紙には、被害状況を書くよう求められている。
耕作放棄地を開墾し畑にする。
葛根を掘り返した10数か所の穴(深いもので1m)を整地したくらいである。
これから植えるんだから。
面白いことを聞く。

さて、どうしたものか。

2022年3月12日

<<あとがき>>
戦後生まれ(ほとんどベビーブーム世代)が、畑で働いている。
教室には、後ろの壁に着くくらい、50人ほどいたそうである。
それが、今では1年から6年までの総勢で10数人と言う。
耳を疑うが本当らしい。
人口が、猪の数に負けているだろう。
二万人の人口の島で、一年に捕獲される猪は約1000頭である。
(筆者)
コメント
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