野に咲く花です。
タイトルは、「旅人さん気を付けてね」です。
闇に灯を灯したい。
山田洋二さんが監督をした「おとうと」をテレビで観た。
小春(蒼井優)が、母(吉永小百合)に代わって、ごんたくれのおじさん(笑福亭鶴瓶)をなじる。
蒼井さんの止まった表情(数秒の描写)が、とても印象的だった。
美しいと同時に、困ったときにはこんな表情しかないのだと思わせてくれた。
誰にも、「心の闇(Part3)」(今日のタイトル)がある。
蓋をしたい。無かったことにしたい。
先輩を裏切った。
女に裏切られた。
借金を返すために遮二無二働いた。
こんなことでは、死ねない。
ごんたくれのおじさんをかばう人が、身内に一人だけいた。
小春の父だった。
産まれた娘の名付け親をおじさんに依頼したのだ。
できないことである。
産まれた時も身一つ。
死ぬ時も身一つである。
長い人生で、身に纏うものの多いこと。
良いことばかりではない。
妻と再婚を決めたのは、「こんな人じゃない」という私の思い込みに過ぎない。
妻には、迷惑だったかもしれない。
ブログを書くのも、「心の闇」を嘘にしたいからであり、
目の前の幸せは、真実であるが、とてもはかないものであると自らに警鐘を鳴らすためである。
いずれにしても、「心の闇」と生涯向き合うことになる。
こうであったらよいなと、生き抜いている。
家族からお荷物と烙印を押される人がいる。
会社でも地域でも、役立たずと思われる人がいる。
「そんなにいうなら、死んでやる」と宣言されたら困ります。
困る心はなんでしょう。
いつか自分もとわが身の行く末を案じているからでしょうか。
良心に問いかけているのです。
鍋釜投げ合ってもよい。
自分の心と向き合うことです。
何かできるんじゃないだろうか。
道はある。
分かってくれる人は、きっといる。
守るものなんて、何にもない。
産まれた時と同じ、生きてる身一つです。
道半ば ひまわりのよに 陽をおうか
2021年3月26日