目は口程に物を言う。
今日のタイトルは、「黙ってくんないかな」です。
例えば、会議の冒頭に必ずしゃべりたがる上司のことです。
会議は、あんたの伝達式ではないのです。
皆が困っている時、お話ください。
朝ごはんを食べている時、お昼は何にしようか。と妻が話しかける。
今日はどうしようかと考えている時、携帯の画面をこうしたらとか。
話しかけないでほしい。
今度、ゆっくり聞くからね。
明日になれば、なんのことだったかしら。
酔って面白い話の落ちをしゃべろうと口を開けたとき、
分ったとしても、先に言わないでほしいな。
私は、開けた口をゆっくりつぐむ。
トイレに行きたいのをがまんして、同僚の話が終わるのを待っている。
黙って聞いているのを勘違いしている。
早く終わってくれないかな。
切り出せないで切羽詰まってくる。
私の真剣な顔をみて、さらに乗ってきた。
その話は何十回も聞いたんだけどな。
今日もまた聞かされている先輩の話。
でも言えない。話の落ちまで知っているのに。
孫が、腰に手を当てて爺の周りを歩いている。
来る客すべてをにらみ返す。
写真を撮らせてと言ったら、好きなアニメのピースサインで決める。
他にないんかい。
だけど、笑えるな。
番組終了後30分間、あなたの電話を待っています。
いつもの通販の決め台詞。24時間待っているでしょ。
深夜のテレビはどこもおんなじ。
黙ってくんないかな。
といつも思っていたあなたが先にいってしまった。
戻ってきて、何かしゃべってくんないかな。
かように、自分勝手な聞き上手になれない私です。
芽が動き 喉がかわいた 天あおぐ
2018年10月20日