オーストラリア２（ユーカリとコアラ）－もうすぐ人生１００年時代

（ユーカリとコアラ）
哺乳類の中で有袋類といえば、まず最初に頭に浮かぶのがカンガルー。
オーストラリアでは、放し飼いになっているといえば、
人間が飼っているようであるが、そうではなく野生なのだ。
夜、高速道路に出てきて、車とぶつかる。
体重は何十キロとあるから、衝突した自動車は大破するし、
時には搭乗者が大怪我をするだけでなく、搭乗者が命を落としかねない。

そこでグリルガード（ラジエーターグリルの前、フロントバンパーの上につける）
が発明され取り付けられることになった。
日本では装飾品として取り付けられるが、
オーストラリアでは実用品であり、
命を守るための必需品でもある。

有袋類で有名な動物の第二は、コアラ。
もっと有名なのが　パンダ。これは中国に住む。

コアラがカンガルーと基本的に異なるのが、お腹の袋の付き方。
カンガルーの袋は上が（親の胸の方が）開いている。
しかし、コアラは下のほうが（親の胸の方は閉じており、両足の付け根の方が）開いている。

どうして下向きに付いているのだろうか？

ここからが本題。（ここからは上野動物園園長の受け売りです）

コアラはユーカリを食べて生活している。
ところがユーカリは毒性があって、
親のコアラはその毒性を口にしても、お腹の中で解毒消化している。

ところが、生まれたばかりの赤ちゃんコアラは、
体内に解毒作用をする器官がないか消化酵素が無いか、
いずれにしろ解毒消化出来ないという。
成獣になって、やっとユーカリの毒素を解毒出来るようになるらしい。

それでは、「食事をするとき子供のコアラはどうするのか？」というと、
親コアラが採って毒性を消化したユーカリを食べて大きくなる。
つまり、親コアラが食事のユーカリを食べ毒性を消化して排泄する。
その排泄物を食べるという。

お腹の袋が逆さまに付いている理由がこれでよく理解できる。
子のコアラは親のお腹にある袋の中で大きくなる。
親が食べて、消毒したユーカリを排泄する排泄物を
その出口から子供は食事をして大きくなるというのだ。

だから、カンガルーと違って、お腹の袋の出入り口が逆さまについており、
子のコアラが食事を採りやすいように出来ているのだ。
自然の摂理とはいえ、

神様は細かいところに気を配って、お創りになったものだ。

海外旅行（オーストラリア）ーもうすぐ人生１００年時代

（オーストラリア）

南太平洋の島には猛獣のような動物は住んでいない。
恐ろしい動物といえば、クロコダイルくらいなもんだ。

定年になったら、カミさんを連れて世界中を旅する約束を果たすために、旅行を始めた。
物の本によると、世界の人々が、もっとも沢山旅行する国々のベスト３は、
１． 北欧（フィンランド・スエーデン・ノルウェー・デンマーク）
２． オセアニア（オーストラリア・ニュージランド）
３． カナダとある。

なぜ沢山の人が訪問するのだろうかと言うと答えは簡単、
世界で最も治安が良い国々である。
そこで、まず初めに、オーストラリアに行くことにした。

何と言っても、カミさんと海外旅行するのは２回目。
多少冒険心もあって、二人だけで催行されるツアーを選んだ。

現地で、案内人が手助けしてくれる。
オーストラリアには、身近に見たこともない可愛い動物が沢山居る。
カンガルーにコアラ、ペンギンにペリカン。
手乗りの極彩色のインコに似た小鳥、ロリキータ。
ダチョウに似たエミュー。
海に行けば触ることが出来るシャチやイルカ。
忘れてはいけないのが羊。

ボクは人間以外の動物が嫌いで、その上写真を撮られるのが嫌い。
夜行性のコアラを観光客に抱っこさせて記念写真なんてまっぴら。
でも、カミさんは、コアラを抱っこして御満悦。
コアラの毛はどんな感触かボクは知らないが、
カミさんによればとても柔らかく良い感触だったとのこと。

次がグリーン色のトカゲ。これは見ただけで感触が悪そう。
でも、現地の人がトカゲを抱っこして、ニコニコしているのを見て、
カミさんが抱いてみたいという。
口元から蛇と同じように舌をぺロリ、ぺロリと出している。
カミさんは自分の干支が蛇年であることも手伝って、
平気で抱っこしている。
すべすべして、つるつるして、冷たくて、感触はよいらしい。

オーストラリアに行ったら、最低三つは見てきなさいと言う。
一つは、グレートバリアリーフ、
二番目はエアーズロック、
三番目にペンギンのパレード。

ボクが考えた三つは、
羊の毛皮剥ぎと、
ブーメラン飛ばしと、
羊の群れを囲いの中に追い込む犬、と思った。

カミさんの三つは、
コアラを抱く、
手乗りのインコに餌付けする、
ペンギンパレードを見る、
と思ったらしい。

旅行はこんな考え程度が一番楽しい。

（つづく）

定年後の海外旅行（６）ーもうすぐ人生１００年時代

（海外旅行）

外国旅行始めるに当たって、どの国から始めたらよいか解らない。

そこで長年旅行社にお勤めで定年退職された方が綴った
「定年後の夫婦海外旅行の秘訣」と言う本を購入して読むと、

1、目的地は綺麗、明るい、安心な所。

　　世界の人たちが沢山訪れるところは何処かと調べると
　　一番　オセアニア（南太平洋）
　　二番　北欧
　　三番　カナダ　　　であった。

どうして沢山訪ねるのだろうかと思ったら、これらの国は治安が良いのだ。

２、体力に応じて国を選ぶ。

　　希望に合った料金は、ベストシーズンの境目が安い。

３、見所を決めて置く。

　　ガイドブック、旅行社のカタログ、在日政府観光局に出向く。
　　（つまり各国の大使館に出向く）

４、気候気温の良い時期を選ぶ。

５、良いガイドが必要。

６、最後に二週間以内を一単位とすること。

であった。

調査ではベスト１０に、

①アイスランド（北欧）
②デンマーク（北欧）
③オーストリア（中欧）
④ニュージランド（オセアニア）
⑤スイス（中欧）
⑥フィンランド（北欧）
⑦カナダ（北米）
⑧日本（アジア）
⑨オーストラリア（オセアニア）
⑩チェコ（中欧）

となってボクが訪ねた頃とほとんど変わりない。

そこで最初に訊ねたのが１９９６年　オーストラリア（オセアニア）である。

幸運にも仕事はあった（５）ーもうすぐ人生１００年時代

定年後の再就職　

定年後、「週に二日～三日間だけ仕事をしたい」と思った。

１）定年後にやりたいことを書き出したら、１９項目もあり、
実行に移すには、相応の資金が必要であること。
２）定年後は、毎日の生活がしまり無く、
ダラダラ続き健康を損なうのを恐れたからである。
３）週に二日～三日だけの労働は、年金カットの対象にならない。
４）定年後は、毎日が日曜日になり、
やりたいことは何時でも出来るのであるが、週のうち土曜と日曜は、
遊びをするには込み合うし、料金も高くつく。
　　出来れば土曜日曜日に仕事をする。
通勤には、電車はすいているし雇う側は、みんながお休みの土曜日曜祝日には、
割り増し賃金を払わなければならないと考えているはずだから、給料は沢山頂ける。

そんなことを考え仕事を探した。
出来れば今までやってきた仕事の延長線上の仕事ではなく、
まったく新しい仕事がよい。仕事を探しにかかったが、
六十歳過ぎというだけで、仕事は無いのに、
しかも週に二日ないし三日の仕事となるとなかなか見つからない。

ハロー・ワーク、新聞の求人欄を毎日のように探した。　
条件に合うしごとは、本来一人の仕事を二人に分ける仕事が多く六十歳という年齢で、
どうせ仕事なぞ見つかる筈も無いと足元を見てか、賃金もやすい。

もっとも今までの、多かった賃金と比較するから、問題にならないほど安い。
職業紹介所で聞いたら、
「まず、貴方は何が出来ますか？」を考えたらいかがですか？
と言われた。

確かに、今までの仕事の延長線上の仕事はしたくないと考えたら、
自分に出来ることは、
運転手、（トラック、タクシー、社内便、宅配便．．．）、
危険物取り扱い主任免許（ガソリン・スタンド？）、一般事務、
簡単な役務（マンション管理人、清掃、在庫の整理）、等など。

この場合、仕事はいくらでもある。
しかし一ヶ月フルに働いても、
たいした給料はもらえない。
働かないで昼寝でもしていたほうが良さそう。　
そこで条件を変えて、時間はともかく、
雇い主の都合で月に十二日間働く、にしたらどうか。

この場合では、結構仕事がある。
学校を卒業して、就職するときに就職難で自分の希望とは、
およそ違った仕事についた。

だから、今回はどうしても自分の希望にあった仕事にしたかった。
希望といってもどんな内容の仕事か聞いて、
これなら気分よく出来る仕事と、
思えればそれで良いのだが．．．

一言で言えば
「責任を持つ仕事ではないこと。」
とずいぶん簡単だ。

つまり、体は使っても良いが、
あさ９：００AMから１７：００PMまでの仕事で、
時間が来れば「ハイさようなら」の仕事が良い。
これで、結構しごとはあるが、
１７：００PMに終わるという仕事はない。
何人かで、ローテーションを組んで交代となるため、
夜２０：００PMになったりする。　

仕事はいくらでもあるが、自分に合うのが無い。
応募した会社は、どこも来て欲しいという。
すこし規模の大きい会社は、取締役人事部長が出てきて、ぜひわが社に。
規模の小さい会社では、社長自ら面接し即決即断。
もう少し小さいと、
社長が私の以前の会社での経歴を聞いたとたん絶句して話が進まなくなり、
私が代わりに面接に必要なことを話してあげる。
そんなこともあった。

やはり、今までの仕事の延長線上での仕事しかないか。
と考えを改めた。
しかもフルタイムで仕事をすることにする。
希望は週五日制。
年収9００万円以上。
九時～五時の勤務。

まず、年収9００万円。
英国が本社の日本支社長。
フルタイムで働くからには、相当の覚悟が要る。
ボクにぴったりの業界の市場予測の仕事。
ボクの右に出る人はいまいと自画自賛。
適役。
それにしては給料が少ない。

加えて、英文で履歴書を出せという。
日本で採用するのに英文とは馬鹿にするにも程がある。
どうも英文の履歴書を元に、本国で審査するらしい。
「英文で書いたことが無いから、雛形送れ」といったら送ってきた。

それを見て馬鹿げて嫌になった。
勿論それなりの英語力が必要である。
４０年も昔の英語で聞くには耐えるが、
話すのに耐えられない現状のボクの英語力である。
その旨はなしたら、帰国女子の社員が居るから心配ないという。
何時ものことだが、是非にという。
この話は、止めることにした。

次に、某業界の○○協会支部長の話、
仕事の内容があまりにも簡単しすぎて、ボクには合わないと、
先方から断られた。

そこで、希望を言って某人材派遣会社に登録をした。
希望に合った仕事があるかもしれない。
そうこうしている内に、どこで聞き出してきたのか、
週給4０００ドルで外資系の銀行から話が来た。
今までの給料の４倍に近い。
営業の仕事である。
営業の仕事の場合、命を削ることになるため、
ボクの気持ちの中では、仕事に就く気持ちが無かった。

もし、営業の仕事に就くのなら、
年収3０００万円以下では引き受けない。
それ以上なら、考えても良いと答えた。　

引き続き、やはり外資系で世界的に有名な通信会社、
週休3０００ドルの話が来たが、初めからお断りした。
営業の仕事だからである。　

登録しておいた人材派遣会社より話があって、
現役時代の今までの仕事のほんの５％ほどにしか当たらない仕事で、
土日曜を挟んで五日間の話がきた。
やはり外資系である。
面接で話を聞くと、できれば土日曜祝日だけの仕事をする人を探していたという。
それだけでは、応募が無く、土日曜を挟み五日間にして募集した、という。

渡りに船で、給料のことは、聞かずに決めた。
世界第二位の外資系製造会社である。
今までの会社は、世界第三位。
自分としては大満足である。
今までの仕事の５％の力で済むからには、

仕事は楽に決まっている。
当然給料も安くて当たり前。時給175０円、
８時間労働、
平均９日間/月、派遣会社の話であった。

人事部長が出てきて挨拶をする、
仕事上の上司となる業務部長が出てきて面接する、
最後に日本支社長が出てきて、
実際に携わる仕事の大まかな内容にについて話があって、

「来てくれますか？」即決即断である。
今までの面接では、取締役人事部長の都合で後日再面接、
その後担当常務と再々面接、と段取りだけは大変で、
事務方は、早く決めて欲しいのに、
日本の会社の悪いところで、根回しが大変である。

私自身は、いったん応募すると決めたら、
採用されないことは無い、と
絶対の自信をどんな場合も持っていた。

私を採用できなければ、いったい誰を採用できるのか？
いつもそう思っていた。

話を戻すが、スピーディなことも気に入ったが、
社長の人柄にも魅かれて、ぜひやってみたいと思ったが、
何しろ仕事の現場を見なければ、
自分に出来るかどうか不安である。

そのため、実際に仕事を見てから、決めることにした。

翌日、仕事の見学に行った。
さすが、外資系。パソコンの中は、英語。
でも、何とかなりそう。
半日仕事の様子を見て、やり方や流れが分かった。

しかし、仕事が余りにも雑。
したがって、五項目にわたり改善を依頼し、
改善できない場合は、仕事に就けないと話す。
何時その回答が来るのか、二日ばかり見学と称して、
会社へ出ると、
二日目の夕方、社長が出てきて、改善を約束して、
雇用契約書（案）を置いていった。

月給２５万円。ずいぶん多い。

よほど高く買ってくれたのだなあ、と思ったが、
OKの返事を翌日社長に話しに言った。
その時、「過分の給料を有難うございます」とお礼を述べたら、

どう解釈したのか、契約書（本書）では、

５千円/時と二割りアップになっていて驚いた。
多分「過分の給料を有難うございます」が

皮肉に聞こえたのであろう。
あるいは、話の中で、

「今までと比較すると労働日数は、

七分の二。給料は五分の一。」と

話したのが効いたのか．．．

さらにいくらも仕事をしないのに、

年次有給休暇の件を持ち出したら、
「本人の申し出通りにせよ」と

社長のお達しと人事の担当者が言うので、
「では、六日間にしてください」と伝えた。
偶然ではあるが、これは後に、

臨時雇いに関する法律で定められた日数と同じであった。

受け取った人事担当者は、すでにこのことを知っていたようであるが、
私自身は、通常採用の有給休暇と同日数を申し出たまでである。

後日談であるが、改善を申し出た五項目の内容は、
三年後には実現の運びとなった。

このためにかかった費用は、多いであろうが、
担当者の作業時間は、未来永劫　

はるかに短縮されたと思われる。
つまり、省力化が実行され、何億、何十億か分からないが、
利益になるはずで、

私を雇った費用は、十分に元が取れた筈である。

もっとも、会社もずいぶん太っ腹である。
売上高の３５％にあたる部分の仕入れを、
アルバイトの従業員をチーフとする臨時社員の

私に任せようというのだから、

これには驚いた。

外資系法人の良いところと言うべきか！
そしてこの仕事は途中で、
「三年生存率　３０％」のガンの告知を受けることになり、

退職した話は以前述べた。

７か月後、急な入院で迷惑をかけたので、
勤務先に、退院の報告をしたところ、
再度仕事がしてほしい旨、依頼があり、
断ることもできず、仕事を続けたが、
本社が大阪に移転することになり、
その後一年半仕事を続けて退社した。

つまり６７.５歳、つまり定年後７．５年で仕事を辞めた。
時はバブルの真っただ中の日本であった。

後日談ではあるが、

入院時、退屈で株の売買に手を出した。
もちろん初めての体験であるが、
娘の友人が証券会社に勤めていると言うので、
頼んで口座を作ってもらった。

もちろん出歩く訳にもいかず、
結婚して子育てが忙しい娘に印鑑などを預けて、
書類を作成し、証券会社との行き来を頼んで口座を作った。
カミさんにお金を振り込ませて購入した株が、
退院後３年で三倍になり、それで車を買い、
娘やカミさんには面倒をかけたので、
小遣いを３０0万円づつあげて喜ばれたが、

その後バブルははじけて、
今ではもうけの滓の株が残って居り、
毎年配当金３０万円で、
ボクは小遣いに不自由して居ない。

ボクの定年後（４）ーもうすぐ人生１００年時代

やりたいことを好き勝手にやると、思わぬお金が必要になる。
退職後、職探しでハロー・ワークへ通った。

学生時代の友人がハロー・ワークの所長をしていたが、
これも定年退職して居て頼りにならない。

６０歳以上となるとなかなか仕事が見つからないとは、
先に定年になった人たちの話で、
給料が少なくなっても、出来れば雇用延長でそのまま会社に残った方が良いとは、
教えられていたが、これほど職が無いとは、実感して見ないと解らない。

先ず失業保険を貰って過ごした。
交付される失業保険は、現役時代貰っていた基本給の６０％を、
日当たり計算で頂けるとの事。
その金額が（１万円/日）以上の場合は（１万円/日）支給される。
確か１０か月間毎日１万円を毎月貰っていたように思う。

さて、一方で職探しを始めたが、ハローワークで斡旋してくれる仕事は、
ほとんどの場合、どうゆう訳か先方で断られた。
もちろんフルタイムの仕事である。

どうしてだろうかとある時、先方の人事の方に聞いて見ると、
「定年退職時の役職が問題になります。
あなたの場合ですと、雇う側で使いきれるかどうかが問題ですし、
仮に雇ったとしても給料の支給に困ってしまいます。」という。
それならば断わってしまう方が簡単だと言うこと。

以後は、履歴書に前職の役職は記入しないことにした。

所がボクは、定年後にやりたいことがあるので、
土日祝日だけ働きたいのだ。
フルタイムの仕事はあっても、土日祝日だけの仕事を探すのは、
至難の業で、ほとんど見つからないと言ってよい。

仕方がないからフルタイムの仕事で、
しかも現役時代の延長の様な仕事の方が内容が解っていて良いと、
仕事を探した。

たまたま新聞広告でピッタリの仕事が見つかったが、
外資系の会社で、これはひょっとして英語が必要になるかも知れない。

当たって砕けろの精神で、とにかく応募した。

つづく