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楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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オーストラリア3(ペンギンパレード)ーもうすぐ人生100年時代

2018年12月19日 04時23分30秒 | 海外旅行 オーストラリア
(ペンギンパレード)

カミさんに急かされて、ペンギンパレードを見に行く。

海岸べりの潅木が密生している場所へ着く。
日本の湿原に在るような板の通路ができており、その道を通って砂浜に出た。
沢山の観光客が波打ち際から20メートルほど離れたところに蹲っている。
ここでペンギンのパレードが見られると言う。

ボクの好奇心が先ほどからうずうずしている。
どうしてこの海岸でペンギンがパレードするのだろうか?
疑問はこの一点にある。

アナウンスでペンギンが来てもフラッシュをたいて写真を撮らないで下さい。
と放送が繰り返されている。
周りを見ると観光客は殆どが日本人ばかり。
しかも若くて可愛いカップルばかり。
ボクたちのような年配者は殆ど見かけない。

フラッシュと一緒になぜ写真を撮ったらダメなのか、と考えているうちに、
続いてアナウンスがある。

「フラッシュでペンギンが失明する恐れがありますので、
絶対に写真を撮らないで下さい。」なるほどとボクも納得する。
陽は殆ど落ちていて、今まで群れを成していたカモメも姿を消した。
すると海の波に乗って、白い魚なのか鳥なのか見分けのつかない物体が浮き上がってきて、
うねっている波に乗っている。
やがて波が砂浜に打ち寄せると同時に、
その生き物は砂浜に立ち上がった。
ペンギンである。
写真を撮ってはいけないといわれると、
この貴重な一瞬をカメラに収めたいと思うのは、
カメラを持つものの共通の思いなのだ。今のカメラは、
光が不足すると自動的にフラッシュを焚くように出来ており、
暗くてもフラッシュを焚かない設定ができるようになっているが、
暗くてその設定がままならないので、
ボクはシャッターをきるのを諦めていた。
すると誰かがシャッターをきったのであろう、フラッシュが光った。
すると係員が飛んできてカメラの所有者に文句を言っている。
英語だから何を言っているのかわからないが、
注意をしていることだけは、口調でわかる。

当然のことだ。
ペンギンが失明でもしたら、
このイベントは永久に中止させられることは明らかだ。

それほど自然を大切にする国だからである。

その一例に、飛行機から降りて入国する前に、
入国申請書に、今までに日本で農業に従事していたか?
と質問があるくらいだ。どうしてこんな質問があるのかというと、
靴や衣服に日本の雑草の種などがついており、
それがオーストラリアに落ちて、
オーストラリアの自然を変えることを恐れているからだと言う。
入国審査の窓口についても、食べ物の持込についてチェックされる。

持ち込む人と持ち込まない人は、窓口が違っていたように思う。
その昔、イギリス人が移住してきた時、虫が異常に多かったので、
天敵としての蛙を、イギリスから持ち込んだ。
するとこの蛙が瞬く間に異常繁殖して、
オーストラリア全土に広がり生態系を替えたことが悔やまれての措置である。

話がそれたが、ペンギンは次から次へと海の中を泳いでやってきて、
時には群れを成して、波打ち際に立ち、
列を組んで左側の方へ歩いていく。

左側とは、先ほど注意をした係員がいる方向へである。
そのあと何処へ行くのか?

Lrg_122261241
(ペンギン)

しばらくして、
ペンギンが砂浜へ来なくなってしまった。
辺りは月明かりで思ったより明るい。
ガイドさんの帰宅の掛け声で、
みんな一斉に立ち上がりペンギンパレードは終わる。

木製の板道を歩きながら、脇を覗いてみると、
何か蠢くものがいる。暗闇に目を凝らすと、
先ほどのペンギンたちである。
思い思いに毛づくろいをしている。

木道の脇のブッシュは、ペンギンたちの棲家である。
彼らが海で餌を取り、巣に戻ってくるところを、
人間様が大勢で見に来ているのだ。
立って歩く珍しい鳥、ペンギンの行動だから見世物になる。

これがカラスの行動だとしたら、何人の人が見に来るのだろうか?

頭の中で笑ってしまった。
旅はこれだから楽しい!

帰り道で、南十字星がどれなのか教えてもらった。

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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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フラッシュをたくと失明する (masamikeitas)
2018-12-19 05:32:44
hide-sanさん、おはようございます。

オーストラリアのペンギンパレード、見て見たいです。(笑)
フラッシュをたくと失明するとは思わなかったです。

>オーストラリア全土に広がり生態系を替えたことが悔やまれての措置である。

日本はオーストラリアに比べて甘いのでは?
琵琶湖の生態系も外来魚のせいで変わったと言われているようですし。(苦笑)
返信する
こんにちは (ytakei4)
2018-12-19 12:05:08
ペンギンパレード、貴重なものを
見られましたね。場所はどこなので
しょうか?メルボルンの近く?
返信する
空飛ぶペンギン    (もののはじめのiina)
2018-12-19 16:27:01
ペンギンは、よちよち歩きでかわいいですね。でも水中では空を飛んでるみたいにすばしっこいです。
たまには、も本当に空を飛びます。BBCが撮った証拠の動画です。↓
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/b6cab7220fcfbda940b46692ebc8ab54


> 動物の毛皮剝ぎは羊だけで良さそうですね。
一皮むけたキツネは、気色悪いですから、そうあるべきですね。
でも、やさしい顔をした羊は牙を隠すのでご用心ください。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/ea56745bde0cc6d099784efef1318494



返信する
masamikeitasさん コメントありがとうございます (hide-san)
2018-12-20 11:59:38

>日本はオーストラリアに比べて甘いのでは?

日本は動物だけでなく、人間も雑多な人種が混ざって居ますから、
動物にも寛容なのでしょう。
返信する
ytakei4さん コメントありがとうございます。 (hide-san)
2018-12-20 12:01:38
>メルボルンの近く?

近いと言えば近いですが、国が大きいですからね。
タスマニア地方と思いました。

地図で言うと右下ですね。
返信する
もののはじめのiinaさん コメントありがとうございます (hide-san)
2018-12-20 12:05:36
空飛ぶペンギン覗いたら、恥ずかしいのか消えていましたよ。
返信する
不思議な光景 (ウォーク更家)
2019-01-06 15:58:03
オーストラリアの動物と言えば、コアラやカンガルーしか思い浮かばず、ペンギンは意外でした。

自然界のペンギンが、波に乗ってきて砂浜に立ち上がり、海岸でペンギンがパレードを始めるというのも不思議な光景です。

フラッシュでペンギンが失明する恐れがあるというのも意外でした。

広大な領土の国なんですね。
返信する
ウォーク更家さん コメントありがとうございます (hide-san)
2019-01-06 16:52:54
>ペンギンは意外でした。

南半球にあるオーストラリアは南極にも近くペンギンも居るのですが、
ボクも意外でした。

南半球にあることでボクが一番驚いたことは、
太陽が北側を通ることでした。
だから家はすべて北向きで太陽の明かりを取り込んでいました。
返信する

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