(人出のある日光東照宮)

(日光1)
2012年10月5日(金曜日)日光へ行く。
普段の日だというのに、沢山の人が訪ね来ているのに驚いた。
さすが世界遺産に登録されているだけのことはある。
又今回は、五重塔の内部が、特別内覧できると言うので、
人が多いのかもしれない。
松尾芭蕉は元禄二年、深川を発ち奥の細道へ向った。
千住・草加・室の八嶋の次、第四番目が日光であった。
日光を見ずして結構と言うなかれという諺がある。
同じ意味の諺がヨーロッパにもある。
イタリヤのナポリである。ナポリを見ずして死ぬな、
ナポリを見ずして結構と言うなかれ、ともいう。
カミサンにそう話しながら、道中は進む。
ナポリのどこがそんなに素晴らしいのか、
よく判らなかった、カミサンの率直な意見である。
現にナポリは世界遺産に登録されていないが、
日光は世界遺産に登録されているではないか。
日光東照宮の参道は、沢山の人が歩いている。
右手に金色の葵のご紋がついた石碑「東照宮」が、
うっそうとした杉林に囲まれて建っている。
(東照宮の石柱)

(ご存知徳川の葵のご紋)

「東照宮」には、今回で四回目の訪問になる。
最初が高校生の修学旅行であった。
次が結婚して、長男が三歳ころだったと思う。
三回目は、長女が四歳、長男が八歳ころの夏休みに、
湯西川温泉に行った帰りに寄った。
最後に訪ねた時から、もう四十年も経っている。
(右の仁王さま)

(左の仁王さま)

東照宮の仁王門が見える広場に来ると、
左手に五重塔が見える。
今回は五重塔の内部を特別公開されるとの事で、
沢山の人が訪ねきているのであろう。
この塔は、当初、小浜藩主 酒井忠勝の寄進であったが、
およそ150年後に焼失、さらに三年後の1818年に忠勝の子孫、
忠進によって再建された。
(五重塔)

2011年3月11日の東北大地震による津波で、
福島第一原子力発電所の事故で、激減した日光の観光客を、
取り戻す企画の一つとして、この五重塔の内部公開をすることになった。
2013年3月末まで公開される。
本邦初公開である。
痛々しい努力の企画である。