楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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芭蕉記念館(芭蕉の道を歩く 4)

2009年02月13日 08時17分00秒 | 芭蕉の旅

(芭蕉記念館)
芭蕉稲荷神社をでて、南に行くとばしょう記念館がある。
入り口は風雅をこめた別荘風の門があり、
門を入るとすぐ左側に

・草の戸も 住み替わる代ぞ ひなの家  はせを

の句碑がある。句碑の脇に石碑が建っており、
右 遊行柳、左 芭蕉庵 と刻まれている。

石碑の裏側に小道があり、やや上り坂の石段を進むと、
突き当たりに庵が見える。

その昔、大火後に立て直した芭蕉庵を移築したものであるが、
その際、庵を石造りにしたものである。
庵の中には、芭蕉像が安置されていて、
訪れる人を招いているようでもある。

小道の途中には、
芭蕉が発句に関係した草木が植えられており、
俳句の短冊が掲げられている。
わざとらしく、厭味に感じるが、
芭蕉を慕う人には格好の道具なのであろう。

深山幽谷を模して作庭された狭い庭の中には、
築山の上に芭蕉庵、滝もあり、流れがあり、
夏椿やら、柳、榎、あじさい、つつじ、もみじ、
樫の木などなど豊富な種類の草木が植えられている。
塀に沿って石段を登ると芭蕉庵の脇の二つの石碑に、

・婦(ふ)る池や 蛙飛び込無 水の音   はせを
・川上と この川下や 月の友

とある。

「婦る池や」の「婦」も「飛びこ無」の「無」も当て字で、
当時はこんな当て字が流行したのであろうか。
「はせを」の「は」は草書で「者」と言う字を書いた。

石造りの芭蕉庵を通り過ぎて下り階段を降りると途中に、
左へ門が開いており、外を覗くと、
高い壁にさえぎられた隅田川が流れている。

案内看板があり、左に200m先に、
芭蕉稲荷神社、芭蕉庵史跡展望庭園があることを示している。

階段を降りりきると、先ほどの石碑「遊行柳」が、
流れが終る先に植えられている。
これが「川上と川下」を表わしているのかと感心する。

芭蕉記念館の庭はこれで終わる。
記念館の庭園は無料であるが、
記念館展示室に入るには観覧料大人100円が必要になる。
展示室には芭蕉の書簡、俳句、正岡子規、与謝蕪村や高浜虚子、
岩谷小波、中村汀女、山口誓子、山口青頓
(残念ながらこれ以上知っている俳人がいない)など、
あまたの俳人の直筆と句短冊が展示されている。

ほかに知っている俳人は、
加賀千代女、斉藤茂吉、小林一茶など居るが、
あいにく句短冊は展示していない。
他に芭蕉坐像と芭蕉が可愛がった石の蛙(大津波後発見された)
も展示されている。

・古池や 蛙飛びこむ 水の音    はせを

の蛙だろうか?ぼくの苦心の一句、

・木漏れ日の 夕焼けの陽の 暖かく    hidebach
コメント
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