楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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医学 (生きる 1)

2004年03月17日 10時41分00秒 | つれづれなるままに考えること
(医学)
ずいぶん大上段に振りかぶった題であるが、
リラックスしてお読みいただきたい。

入院中に医学生の実習に出会った。
大学五年生の方たちである。
主治医に連れられて、挨拶にお出でになって、
自己紹介をされる。

悪性リンパ腫のボクの病気は、10万人に1~2名が
罹るというので、比較的珍しい病である。
治療を始めて三ヶ月して、がん細胞が骨髄の中に
認められないことが判明した後、成功例としてであろうか、
血液学会で事例研究として発表された。

そんな病気であるから、学生も毎日、朝と午後には
やってきて聴診器をあて、脈を取りいろいろ話をしていく。

病気に対して患者はどう考え、回復に向かって
どう立ち直ろうとしているのか?
もう諦めていて、その厭世観はどんなものだろうか?
患者と接した感想などまとめてレポートにするらしい。
出来たレポートを見せて欲しいと頼んだことがあったが、
ついに誰も見せてくれることは無かった。

話の中で、意地悪なボクは必ず学生に訊いたことがある。

1.なぜ医者になろうと思ったか?
2.医学とはどんな学問ですか?

この二つだ。

最初の質問に対しての答えは、親が開業医または
祖父母が開業医であるという回答が多かった。
両親や近親者が医療関係者の場合、学生の多くは、
「医学とは何ぞや」という問に、的確に回答できる人が
少なかったように思う。

その点では、自ら医学部を選んだ人は、
目的がはっきりしており、医学について
的確に回答された。

そもそも、大学で少なくも勉強しようとする人は、
入学した学部で何を学ぼうとしているか位は、
はっきりしておいて欲しいものである。
受験の実力が無かったから、やむを得ずこの学部に
入ることにしたという方もいるであろうが、
入ったからには、そこで何を学ぼうとしているか、
それははっきりしておいて欲しいものである。

心構えが一番大切な学部であり、学科であると思う。
いい加減な気持ちで、医学の携わり、そんな人と
命のやり取りをするのでは、病人はたまったものではない。

最近、新聞紙上を賑わしている記事には、
無責任を絵で描いたような記事が多い。
そもそも人の命を預かる医師たちが、

前述のように、
「医学とは何ですか?」の問いに
答えられないような人が多いのに原因は
あるのではないか?





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