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矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

Vancouver 写真便りと在米時代のメンターの受賞

2010-10-21 14:47:20 | Vancouver 便り IDSA
今回の学会は、偶然にも参加することを決めていて本当によかったです。

テキサス時代のメンターであり、旅行者下痢症の研究では世界的な権威で第一人者である

Dr. Herbert L. Dupontが、IDSAのAlexander Fleming Lifetime Achievement Awardという大変、すばらしい賞を受賞されました。






Alexander Fleming とは、あの「ペニシリンを発見した」方です。この偉大な研究者にちなんだIDSAの生涯にわたる業績をたたえる賞を、自分のメンターであった先生が受賞され、自分のことのようにとてもうれしく思いました。

「感無量」です。

数年ぶりに学会の授賞式の前にご挨拶できたこともとても幸運に思いました。
本当にすばらしいです。このようなすばらしいAttending の元で短期間でも指導していただけたことを誇りに思います。

今日は、それに加え、多くの知人、お世話になったAttending の先生にも再会でき、
うれしかったです。やっぱり同じ領域を極める仲間、というのはすばらしいですね。

また、何よりも感激し、ぜひ模範にしたいと思ったことは、授賞式で、私のメンターをはじめ5-6名の方の経歴を紹介したIDSA President のDr. Richard Whitley の演説の上手さです。他人の経歴を紹介するときに、多くの方はメモを見ながら、少し詰まりながらすることもありますが、IDSA, ICAACの授賞式では、みなさんすべての経歴を正確に記憶し、よどみなく、すばらしい受賞者紹介をされます。

Dr. Whitleyの背筋がピンと伸びて、通ったよどみない紹介に感激しました。
ひとりならともかく、5-6名全員の経歴(卒業年度も含め)を正確に紹介されたのは、
さすがとしかいいようがありませんでした。

また本日のplenary sessionで、NIHの感染症部門のdirector (NIID director)の
Dr. Anthony Fauci の明快なプレゼンテーションにも、いつもながらに感動していました。リーダーとして、impressiveで説得力のあるプレゼンテーションが必須のスキルであることをこの偉大なリーダーを通して、学んでいます。

いずれにしましても、今回は2年ぶりで米国の感染症学会に参加でき、診療がかなり変化していることを肌で感じました。数年のうちに米国の診療がいかに変化が大きいか、あらためて実感しています。引き続き、しっかり勉強したいと思います。




夕食で、Emory 大学でFellow をしている日本人の先生とSeafoodレストランに行きました。地元では定評のレストランだったのですが、定評どおり、とってもおいしかったです!

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