矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

必読 「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」

2018-01-03 14:12:52 | 著書紹介
ケントギルバートさんのベストセラー

「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」講談社 α新書

年末年始の買い込んだ本の中の一冊

本当に勉強になりました。

中国のメディアの情報は、日付以外、ほとんど信頼性に欠けるとのこと。

世界の複数のメディアでニュースを見る必要が益々 高まります。
同時に、どれも情報操作されていることを認識する必要があります。

これまで いろいろな場面で、理解できなかった中国系の人の行動がようやく解明された感じがします。

在米中や国際的な場面で、アジア系で親しみを感じつつも、違和感を感じていた国民性が儒教に支配されていたから、と説明されて、非常にクリアに納得しました。

人に合わせて行動することは少ない印象でしたが、その理由もわかりました。
逆に 日本人の 他人を優先する行動気質も 以前よりも明確になりました。

善悪でなく、無意識のうちに意思決定 行動が規定されていることを認識することで、変化できます。

世界中のいろいろな友人 知人とのお付き合いで学んだ距離感 交渉法に 文化的 学術的な理論が加わると さらに
やりやすくなる感じがします。

相手の出方が自分の文化背景から想像できないととても不安ですが、少し解消されて、交渉においては戦略が立てやすくなります。

友情の面でも、何を優先するのがベターか、以前よりも想像できる気がします。

インド系 アラブ系の方たちも個人レベルではとても親切で優秀な人も多いですが、パーソナルに理解できかねる面も多くありました。

人の行動を規定する根幹を研究することがとても興味深いです。
学生時代から文化人類学 比較文化学にとても興味があります。
シュリーマンのように どこかの時点で この興味をキャリアに統合したいです。