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矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

医学教育の外部認証

2011-12-16 14:58:36 | 医学教育
現在、世界の動きとして医学教育の標準化があります。

医学部の教育を客観的に評価し、質の向上を目指すというものです。

World Federation for Medical Education (WFME)の基準、目安はわかりやすいので、
ご参照してみてください。

日本の教育を相対的に振り返る機会となればと思っています。

http://www.wfme.org/

WHO世界保健機関とも連携しています。

http://www.who.int/hrh/links/partnership/en/

本日は、午後から勉強

2011-11-20 21:57:37 | 医学教育
日曜日の朝、雨が降っていました。少しゆっくり午前中を過ごしました。

その後、中国語のレッスンをしてお昼になりました。

午後からは庭に積みあがっていた”干草”を袋につめる作業をして汗を書きました。

買い物に行ってようやく落ち着いたので勉強。

共同プロジェクトのskype meetingが月曜日の夜あるので、その準備のため関連文献を5編読みました。集中力が必要なので午後の大半を費やしました。

気がついたら19時になっており、夕食の準備をしてTVで日本のニュースを見ながら夕食を済ませました。その後は疲れて一休み。


家族と週末の話をしてちょっと安心しました。

やるべきこと、やりたいことなどのアイデアが湧いており、まとまった時間にさっとまとめることが必要だと思っています。

来年度、新しいセミナーを立ち上げる予定で準備しようと思っています。

One thing at a time   ひとつずつこなす。。

2011-11-02 23:57:42 | 医学教育
昨日、さすがにこなすべきことが多く、facebookでMaastrichtの友人たちにhelpを求めました。26名のクラスメートのうち、数名がon-timeで課題をこなし続けています。

みんな日常の業務、課題、プロジェクト、家庭生活などなどmulti-taskをこなしています。
恵まれている人は、週5日のうち2日ぐらいをMaastricht matterに使える時間を確保されています。それだけ組織が本気で人材育成をしているということですね。。

みんなに自分はかなり予定が遅れているのでどうしたらいいか?と聞いてみました。
みんな自分も同じで山積みにやるべきことがあるとreplyしてくれました。

ただし、自分の健康は一番大切に、、とのことでした。

本当に大変なプロジェクトを複数抱えているのですが、ひとつしか一度にはできないので、

”One thing at a time"ということで、ひとつひとつこなすことなのです。。


頭ではわかっていても、心が焦ってなかなか前に進みません。

なんとかせねば。。

霧雨のように。。。

2011-09-15 11:32:59 | 医学教育
先日、沖縄県立中部病院の遠藤先生のご講演で、”霧雨のなかを歩いていたら気がつかないうちに、濡れてしまった”という曹洞宗の道元のことば引用されていました。

遠藤先生が、お師匠の先生のもとで研修していたら、自然にその先生に匹敵する”匠たくみ”な診療を身につけることができた、というお話でした。

医学教育の理論を学び始めたおかげで、その意味が身にしみてわかりました。

”学習環境”の学習に与える影響、ということです。

Learning environmentにより、いかにパフォーマンスが変わるか、ということですね。

学習理論、教育理論を学ぶ前に、自分でも、どこをどう変えれば日本の教育がよくなるか
考え続けていましたが、”環境から学ぶ要素”ということを、初めて自覚したのを思い出します。

在米中では、”あたりまえで空気のようになっている”状態では気がつかない”環境から多大に学んでいるということ”を、いかに日本で実現したらよいかを考え続けています。

私自身は、自分のトレーニングの経過を振り返ってももっとも学んだのはベッドサイド、
特に指導医とのラウンドであったことは非常に明確です。

Teaching roundこそが、臨床教育の核であると信じています。それをいかに充実させるかが自分自身の課題でもあります。時間、マンパワーの状況から制約は多いなかで、最大限のアウトカムを引き出す環境の構築が目標です。

今年は、国際共同研究を実行することが最優先です。ありがたい機会を頂戴し国外出張が多いです。反面、自分が一番大切に思うTeaching roundが十分にできていないことを悲しくも思います。

いつでも、どこでも、自分のベストパフォーマンスを提供することが本物のプロフェッショナルだと思います。よい意味で緊張感をもちながらいろいろなことに取り組みたいですね。。

家族との時間もそれ以上に大切にしつつ。。。

忘れ物。。。

2011-08-25 10:10:21 | 医学教育
やはり、疲れていると集中力が低下しているため、昨夜遅く、packing したところ、
日用品の忘れ物をしてしまいました。。

数日前までは、もって行かねば!と頭に刻んでいたのですが。。。

でも、日本の便利さは驚異的です。空港でもそんな日常品は簡単に手に入るので、忘れても致命的に困ることはないですね。

こんなに便利に暮らせるようにはなっているのですから、それをもっと発展できればと
思いながら空港を歩きました。

成田11時のフライトのため、5時おき、6時前に自宅出発、成田には3時間前ぐらいに到着しました。Online check inしたので楽でしたが、どのくらいの混雑がわからないのでかなり早めに到着しました。

夏休み最後の旅行なのでしょうか。家族連れは多いです。

空港でのGateで、開き時間にEmailなどがチェックできて一安心です。
パソコンデスクというところで初めて仕事ができました!

明日からウイーンで学会です。

2011-08-24 22:47:26 | 医学教育
週明け、月火水曜日の本日まで非常に忙しく、睡眠不足です。

作成が必要な書類がたくさんあり、今日やっと数日かけて完成しました。

その間にも、見学の方などの対応に追われたりして、細切れ時間を利用してなんとか終了しました。

昨日は、ACP Japan Chapterの委員会があり、今年度のプロジェクトに関して大きな変更が決定されました。少し残念ですが、小さいプロジェクトを行うことで合意しました。

欧米のような大規模な動きが取りにくいのが、やはり残念です。

明日からウイーンでの学会と打ち合わせです。

日本から30名ぐらい毎年参加しているそうです。タイはなんと300人ぐらい集団で参加しています。医師不足で医学部を増設しているので国家政策としても多くの人材を情報収集などの目的で送り込んでいます。すごいなと思います。

今年は学会参加と打ち合わせの時間確保が結構大変かなと思います。

準備が十分できていないところもありますが、なんとかがんばってきたいと思います。

つかの間の観光も楽しみたいと思います。せっかくのヨーロッパですので。。。

追伸:
臨床で、患者さんが予想に反してよくなっているお姿を見るとほっとします。
昨日、自分ではほぼAだと思った診断と異なる経過になりました。
(患者さんはすぐによくなった)人の病態生理は不思議です。

総合診療医 ドクターG に知人が出演しました。

2011-08-18 23:56:32 | 医学教育
これまで見たことなかったのですが、今日はじめて偶然にTVをつけたら、

仲のよい知人が2人、NHK番組の総合診療医ドクターGに出演されていました。

久しぶりに見かけるドクターG役の知人が、本当にすばらしく発展されているお姿を見て
とても感動しました。

症例も非常に凝った症例で、一筋縄で行かない、しかし論理的に考えを詰めていくとおのずと答え(=確定診断)が推測できる症例でした。

日本で、総合内科、総合診療の普及が叫ばれますが、臨床医の醍醐味である臨床推論の教育を、医学部でより発展させたいと思います。

「覚える医学」から、「考える医学」へ教育も診療も大きくシフトすることが必要と感じます。

夢を持つことの大切さ

2011-08-05 07:53:39 | 医学教育
昨日のNHKで、フィンランドの教育方法について紹介がありました。

16歳までまったく試験がない教育方法。OECDの教育データでは、世界一を誇るアウトカムを出しています。

いまでも国内では、「決められた範囲内のことを機械的丸暗記する」ことと、時間制限内に問題を解くスキルなどがあれば、
高得点が取れる教育が主体の印象で、それは大学教育にも及んでいる状況だと私は観察しています。

「決められた枠内の事実を暗記」しても、サイエンスなどの進歩で、すぐに陳腐なものとなります。変化が速く、世界が混沌としているなかでは、このような教育方法はグローバルな観点からはあまり役立たない印象です。国際的な場で、別の考えや価値観を持つ人たちと、論理的に、説得力のある議論や発言ができる実力がなければ存在感がなく、国際的にもどんどん孤立していってしまいます。本当に「沈黙は金」というのは日本での価値観で、発言しない=存在自体を認識されない、というのが現実です。

議論できるようになるには、「自分の意見、考え」を持っていることが前提ですが、「言われたことだけを暗記する」ことの繰り返しでは、「意見を持つ」というトレーニングはきわめて難しいと思います。

自分のために、自分が興味をもった分野を、自分が好きなだけ勉強するという自己学習、生涯学習の習慣を、カリキュラムのなかでサポートしてきているのが世界の高等教育の流れだと私は認識しています。

既存の発想では、iPADは生まれないということです。

国内外を行き来するなかで、発想の自由、学習の自由、発言の自由をもっと国内の教育現場に取り入れたいと強く思ってきました。

また学習者も幼稚園のころから「いわれたことだけをする」習慣を脱皮していただきたいです。

夢を持つこと、これがすべての出発点ではないでしょうか。

ロールモデルを自ら探すことです。

もっともっと外に出て、世界を見てほしいです。貧困、飢饉などを自分の目でみない限り国際協力などもできないと感じます。

私自身の経験では、小さいころから地球儀を眺めるのが大好きで、そのことから英語に興味を持ち、国際保健・国際協力への興味へと発展し、そこから医師としての専門を感染症(熱帯医学)に決め、その後、先進国の感染症、さらに医学教育への興味というキャリア変遷があります。

いまもっとも興味を持つのが、組織心理学organizational psychologyに端を発し、やはり「比較文化人類学」のように思います。

先日読んだ、Tiger Mother のAmy Chua 氏の専門も、民族紛争と法律というような領域で独創的だと書いてありました。

異文化、異人種のなかで生きるがゆえに常に問われる人種、文化の違いですかね。

グローバル世界では、このテーマがよりクローズアップされるのではないでしょうか。
他民族といかに共存共栄するか。人類の大きなテーマだと思います。

私自身も、行き着くところは異文化交流、異文化の相違点・共通点に非常に興味を持ちます。。
それが人間や組織の意思決定機構にいかにインパクトがあるのか、どのように影響があり現在の慣習となってきたのか非常に興味深いです。

余談ですが、「なでしこJapan」に見られる絶妙なチームワークは、日本ならではのものと思います。
繊細な作業が得意で協調性の高い民族である日本が、もっともっと世界でそのよさを発揮できるとよいなあと感じています。

美容院、レストラン(和食をはじめあらゆるジャンル)、宅急便、伝統工芸など世界で戦える分野はいっぱいあると思います。

欧州医学教育学会AMEE 発表が最終日にきまりました。

2011-08-03 14:45:10 | 医学教育
昨日、欧州医学教育学会AMEEのポスターを作製しました。

あまり図表をつくるなどは得意でないので、見栄えはあまりよくないですが、まあなんとか終了。来週などにも大型印刷機で
ポスターを印刷して終了です。

いつもは初日などの発表が多かったのですが、今年は初めて最終日の午前中の発表にあたってしまい緊張が最後まで切れない状況となりました。ウイーンは2回目です。モーツアルトの生誕地であるザルツブルクまで足を伸ばしてみようかとも思っています。

8月にこなすべきことを順調にこなしています。

思いのほか涼しい夏のように思います。節電の夏としてはちょうどよいですね。

追伸:「中国でもっとも有名な日本人」の加藤さん。27歳にして英国ファイナンシャルタイムズ中国版のコラムニストだそうです。私も中国に非常に興味があり、似て非なる外国、中国に今年初めて行けるのが楽しみです。

医療安全のセミナーにとても感銘を受けました。

2011-07-29 00:28:51 | 医学教育
もう日付が変わってしまいましたが、夕方に医療安全に関するセミナーを東大で受けました。

定期の医学教育学に関するセミナーで、本日のトピックスが医療安全、チーム医療でした。非常に明快で参加型・体験型の内容でしたので楽しめました。退屈せず基本コンセプトを実感し、明日から即実行できそうです。

卒後すぐに米国環境に入った私は、”医療安全”という概念を座学や読書でしっかり学んだ記憶はないのですが、現場でPatient safetyについては繰り返し繰り返し、身をもって上級医や指導医から学んだと思います。それでもご存知の通り、To Erro is humanが衝撃を世界中に巻き起こしたように、医療事故、シンシデントなどは起こっています。

医療安全の診療文化については、”空気や水”の感じで医療安全のシステム化があたりまえという感覚で研修時代をすごしました。血液検査や放射線検査など患者の安全にかかわる検査結果は即電話で連絡が入りすぐに対応できるようなシステムが確立していました。カリウムが3を切っている患者で、EKGをすぐに取ることなどは”あたりまえ”でした。
米国環境では医療訴訟の文化が強力に作用している現実もあると思います。

日常では、自身の教育でもこのような異常値への対応で”危機感”をいかに若手に伝えるか日々、四苦八苦しています。

さて、今日は医療安全で、「チーム医療」によって患者の安全確保をより確実にするというような内容でした。「チーム医療」という言葉も、個人によっていろいろな解釈があります。私にとっては、もっとも身近なことは、同一診療科内で患者さんをクロスカバーすることでの「チーム医療」です。

そのほか他の診療科と連携する意味での「医師同士のチーム医療」、
さらに「多職種間での協力、つまり、病棟や病院全体としてのチーム医療」の意味があります。

医療安全の観点からは、「多職種間での協力」という意味での「チーム医療」がもっとも重要ですね。

安全確認に関しては、ひとりより2人、2人より3-4人のほうが、安全性を確保できる可能性が高いことは感覚的に推測できます。

今日のセッションで、いかにチームとして患者さんの安全を確保していくのか、その方策を見直すよい機会になりました。ひとりスーパーマンがいるよりも、みんなが自分の役割をしっかり果たし連携できるチームのほうがアウトカムがよいということです。

以前、医学教育の教育手法で、Team-based learingというのを学びましたが、ここでも
クラスで成績が上位の人単独よりも、数人のチームで問題を解くほうが、正答率が高いという結果が出ていました。

人間ひとりでは、生きられないということだなあと改めて実感しました。


みんなで協力することの重要性も今一度振り返るよい機会となりました。

Empowermentについて学んでいます。

2011-07-04 14:07:04 | 医学教育
Empowermentとは、日本語になりにくく表現するのが難しいですが、やる気とイニシアティブ、積極的行動などということばがピンときやすい単語と思います。

Organizational change, organizational development 組織改革、組織成長に関してempowermentについて学んでいます。

Google scholarで検索すると、かなりの数の先行研究が出てきて、医療現場でもリサーチされていることがわかりました。

非常に興味深いので、複数のpaperを読んでいます。

Medical Educationから入ったのですが、心理学、社会学、文化人類学にまたがる領域のこの分野にとても魅了されています。

やっぱり高校時代のころ大好きだった領域に近いので、もともと自分の性質に合っているのでしょうか。

感染症の診療も大好きですが、関連している別の分野でいまもっとも興味のある領域です。

組織で、人が生き生きと自主的にイニシアティブを取って楽しく働くための環境要因environmental factorsなどについて読んでいます。自分が感覚的に感じていたことが、qualitative researchで証明されてきていることを垣間見て、感動しています。

組織内で人がempowermentされる要素として、仕事の意味、自分が持つ意志決定権、自分のコンピテンシー(能力)、(自分の組織に対する)インパクト、と1995年にstudyされていました。この論文は偶然見つけて読んだのですが、最近でも引用されていたのでその領域の核になる重要論文であることを発見しうれしく思いました。

奥が深いです。

週末は、勉強できず疲れてダウンしていました。

July 4th の独立記念日を、近所の米国人ご夫妻が開いてくださりホットドッグのBBQバーベキュを食べました。

Tiger Mother

2011-06-30 08:28:34 | 医学教育
世界的なベストセラーになった”Tiger Mother”の日本語訳が出たので購入しました。


中国系アメリカ人で名門Harvard大学の教授である母親が娘二人を英才教育した軌跡をつづったものです。

原書のほうがニュアンスが伝わりやすいし、著者の生の声が理解しやすいのですが、電車に乗ってリラックスしながら流し読みするのはやはり日本語のほうがラクなので、訳本を買いました。

親は、こどもに自分の夢を託してしまいがちで、自分がなしえなかったことを子どもにはぜひ、と思い執念を燃やすことも多いように思います。両親との格闘、確執はだれもが経験することとは思いますが、自分の経験と照らし合わせて読んでみたいと思っています。私は、16歳で”母親の傘下から出る”経験をしました。いまから思えば、親の人生と自分の人生は別物であると明確に意識した瞬間だったように思います。日本で心配してくれている両親に罪悪感を感じつつも、在米中もずっとその気持ちは変わりませんでした。

親子の適切な距離、teacherとlearnerの適切な距離(どこまで指導するのか)などは永遠の課題のようにも思います。

とても興味深いです。

ヒトの教育について深く学べば学ぶほど、その奥深さに感嘆します。

下記はいまの私の所感(学術的な記述ではありません)です。

過去1年間で学んだことは、結局、「成人教育 adult learning」の場合には、本人の学習内容をteacherがコントロールすることはできないし、teacherが教えたつもりでも、learnerは学んでいないことも多い、つまり”強制的に学習させることはできない”ということでした。

個人個人で、以前の経験や知識が異なり、同一セッションを受けたとしても、その解釈や取り入れ方は異なります。さらにどの部分を自分のなかで取り入れるかも個人の選択になります。自分に関連性(relevance)や必要性(need)が深い内容の場合にはより定着しやすいことはわかってきています。

一般的な言葉で表現すれば、”成人は自分の好きなこと・学びたいことしか学ばない”ということのようです。

そのためにカリキュラムをデザインするときには、learnerのバックグランドやニーズを知り、relevance, needを満たす内容にして、取り入れ方や解釈は異なっても、最終的な学習目標 learning objectivesを達成できるようにアセスメント(知識、スキル、態度)するということになります。あるいは、learnerのほうが、自分のニーズに合うコースを選択するというのも一般的です。

Feedbackのやり方も、とても難しいことを実感します。

コメントをこちらが一方的に言うよりは、相手に気づきを促すほうがやはり効果は高いでしょう。。

”reflection"(振り返り)の時間を確保することが大切です。

昨日、私のプロジェクトのプロトコールについてそのドラフトへ、オランダで3週間お世話になったグループチューターの先生からフィードバックがありました。誠実で真摯なコメントをとてもありがたく思いました。

Face-to-faceで議論したことや7人のクラスメートとのディスカッションを思い出し、もうすでになつかしいなあという気持ちになります。

すばらしい恩師、メンター、指導者(これは、時空、実年齢を超えます)との出会いは、人生の最大の財産ですね。

Peer-assessment

2011-05-18 18:46:28 | 医学教育
いま、クラスメートのプロダクトを、私が評価する、という作業を始めました。

Peer-assessmentといいます。同僚が自分の作品、コメント、論文などを評価して、建設的なfeedbackをする、というものです。

どのくらい有効なのか、などについても、論文があり、それもあわせて読んでいます。

医学教育学、Educational scienceの奥深さに魅せられ、どんどんいろいろ吸収したいと思います。

しかし、医学教育学の基本が、learning theoryだと明確に認識できて、以前は、とても難解でつまずいていたlearning theoryのペーパーを再度読んでみたいと思うようになりました。behavioral scienceやsociologyなど、ファジーで数値化できない事象をいかにサイエンスのレベルで表現、説明するか、という挑戦とも思える領域に、当初、かなり違和感を感じていましたが、このような領域こそ、地球上の事象を説明するのに不可欠、という印象を持つようになりました。

言葉にできない、数値化できにくい、そのような現象、たとえば、「非常に満足したワークショップ」などをいかにサイエンティフィックに説明するか、チャレンジングですが、おもしろいですね。



話題がそれますが、

「ダントツ」な領域を築き上げる人は、「基本に忠実」という共通項があるそうです。

イチローにしても、科学者にしても、。。。

いま、羽生善治さんの新著「大局観」というのも流し読みしていますが、こちらも、将棋という領域を極めている方の言葉が非常に含蓄があり、いろいろな面で、とても参考になります。

「直感力」

というのが挙げられていましたが、自分自身も、人生の重要な決断ほど、「直感」で瞬時に決めている、と改めて思います。

オランダ行き近くなり。。

2011-05-17 22:09:32 | 医学教育
今週末からオランダで医学教育に関する国際共同リサーチの打ち合わせ、相談、進行、大学院のセミナーなどを受けるため、渡欧予定です。

これまで行った課題に関して、インストラクターから建設的なfeedbackをいただくと、うれしいですね。

”Well done" というコメントに、ほっとひといき、安心します。

いま、multipleに、複数のプロジェクトを進めているため、どれがどれだったか、さっきまで考えていたのはこれだったけど、
いまはこれについてフォーカスし、、となっており、頭を整理することが必要です。

夜も遅いと、さっと帰宅して、頭をリフレッシュして、昨日読みかけた樋口さんのマイクロソフトの本を読破したいと思います。

おもしろいですが、人間の思考はやはりつながっているので、英語文献を多数読む合間に、日本語の単行本を読みますが、概念がつながっていると有機的にみんな統合されて、エキサイティングな解決法が見つかる予感がしています。

コクランプロトコールのreviewを待ちながら、ガイドラインの改定作業をしながら、オランダの医学教育プロジェクトを進めながら、依頼原稿を日本語で書きながら、、、国際共同研究をひとまず休め、、、など頭のなかは、いろいろ複雑なものが錯綜していますが、なぜか、統合されてくるのでおもしろいものです。