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矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

高山日赤 訪問記

2018-08-21 16:24:46 | 感染症関連
素敵な指導医の先生方に素敵な研修医の先生方がお集まりの高山日赤にお伺いさせて頂きました。

ご縁に感謝しております。

心に染み入る街並みに 3回目の高山に魅せられております。

駅で見つけた

ちょっとエゴな50代 という本に共感。


死ぬまでに何がしたいのか 改めて見つめる夏です。

カズオ イシグロ氏の本をやっと読み始めました。


青い森:むつ総合病院にて

2018-08-19 06:57:37 | 感染症関連
3年目になりますが、むつ総合病院にお伺いさせていただきました。



とても暖かい方々のご厚意で、お伺いさせていただき感謝しております。

抗菌薬の基本のお話と職業感染対策など(ワクチン接種や針刺し切創)についても改めましてお話させていただきました。

自治医大の卒業生の方や十和田のご遠方からお越しいただいたご関係者もおり、感激しました。







再び風しんの流行

2018-08-15 08:29:19 | 感染症関連
報告された風しんが一万人を超えたとのことです。

飛沫感染します。

抗体がない方は罹患します。
麻疹と異なり 感染しても 何割かの方は無症状です。
無症状でも 感染性があります。静かにアウトブレイクが起こります。

症状があり報告された患者が一万人を超えたとのことは 無症状の患者は含まれていないため より多くの方が感染していることを示唆しております。

新聞ニュース
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S13635865.html

成人向けのワクチン接種を推進する必要があります。

会社の検診や人間ドックに麻疹 風しん ムンプス 水痘の抗体検査を含める対策を推奨しております。

自己健康管理の一環として 重要です。






8月20日月曜日 高山赤十字病院 講演会です。

2018-08-13 20:49:43 | 感染症関連
高山も風情あり、大好きな町の一つです。

今年も、お伺いさせていただく事になりました。豪雨で特急は運休しているそうで、名古屋からバスで移動します。

抗菌薬の使い方を中心に熱心な研修医の先生方や、ご関係者の先生のお役に立てればうれしいです。

グラム染色を始めたそうで、お伺いしたときに、こちらも

15:00から、研修医の先生のセッション
症例ベースで、臨床推論、臓器と微生物、標準的な抗菌薬、フォローの仕方、などを行います。


17時ごろから、全職員向けのお話をさせていただきます。
感染対策、予防につきます!

多剤耐性のアシネトバクターのアウトブレイクのように、1例検出されたら、アウトブレイクと認識できる「組織力」が必要です。


888の日:2018年8月18日土曜日 むつ総合病院 講演会です。

2018-08-13 20:34:02 | 感染症関連
今週末、ご縁あり、3回目の青森県はむつ総合病院。下北半島の付け根の街です。

8月18日の土曜日に、

午前中、10:30-11:30は 全職員向け

午後 13:00-14:30 まで研修医の方向けの抗菌薬はじめの一歩 2018です。

どうぞよろしくお願い申し上げます!


ちょうどむつ市では、お祭りだそうで、お勉強後、私も参加させていただく予定です。

とても楽しみに、「青い森」へお伺いさせていただきます。

帰りに、少しずつ周辺の風物を見て帰っていますが、今年は恐山(おそれやま)に行ってから戻ります。

来週 青森むつ市と岐阜県高山市へ

2018-08-10 21:54:59 | 感染症関連
ご縁をいただき、来週には青森のむつ市 と岐阜県高山市へお伺いします。

黄色ブドウ球菌の血流感染を十分に治療できるかが、感染症科診療でとても重要です。

北米では、黄色ブドウ球菌の血流感染は感染症科専門医へのコンサルトが義務化された州もあります。

若手の先生や学生さんたちに 学んでいただきたい最重要な感染症です。

お伺いさせていただく病院での、学修目標にしております。

9月8日土曜日にも島根県出雲市でも熱病塾の「姉妹塾」を開講します。


祝 888の日に。。。

2018-08-08 22:24:23 | 感染症関連
本日は、台風の接近でしたが、なんとか都立松沢病院の講演会にお伺いさせていただきました。

なんと、888の末広がりの日。8月8日2018年。

昨日から、夕方の講演会が難しければ、ランチョンでもお伺いいたします、とご提案しておりましたら、ランチョンとして無事に開催されました。

ご英断をいただいたご関係者の皆様、またご遠方より御集りいただいたご参加者の方がたに深謝申し上げます。


今回は精神科医療の拠点病院での感染対策と感染症診療について、お話させていただきながら、ご施設の環境ラウンドをさせていただき、勉強させていただきました。
ご担当の非常勤の感染症科の先生ともご一緒でき、とても有益でした。CIC感染管理の資格も、勉強して取得する必要があることを改めて認識しました。
勉強することが山積み!ですが、生きている限り、診療する限り、常に勉強を続けることが必要ですね。

感染症は好きなので、苦にならないです。細菌検査室を見学させていただき、新しい診断方法を見せていただいて、いや〜、おもしろいですね〜というコメントが思わず
出てきます。

感染症の診断方法がオプションが増え、激変している今、現場に近く実臨床に触れ続けることがとても大事です。

お心遣いが心にしみた1日でした。無事に自宅に戻れました。久しぶりに家族と夕食ができてよかったです。


手洗いの遵守率 80-90%を目標に!

2018-08-05 17:15:43 | 感染症関連
耐性菌のなかでももっとも制圧が困難なアシネトバクター。

自身も在米中の救急病院で、外傷・熱傷ユニットで、アシネトバクターのアウトブレイクを経験し、当時の指導医が大変な作業をしていたのを思い出します。
一端、集中治療室はClosedして、再開後も2年間ぐらい厳重monitorをしていました。

前々職でも、アシネトバクターのアウトブレイクが起こりましたが、感染対策のプロ集団として部署で懸命な対応をしたため、汚染源もわかり、終息に向かいました。

先日報道された今回の大学病院での大きなアウトブレイクも、マットレスが汚染物と判明しており、水にも乾燥にも強いアシネトバクターの性質を反映しております。

微生物の側面のみならず、日ごろの標準予防策の遵守が、国内施設で十分にされていない現状があります。

もちろん、国外でも、標準予防策の遵守は常に問題になります。

先進国の医療者の学生は、体系的な教育をカリキュラムとして受けていることが多いです。

医療従事者は、自身が病院にいるときと自宅にいるときでは、手洗いの意味が異なること(病院内での手洗い、手指消毒がいかにクリティカルであるか)を理解し。病院内では確実に実践する必要があります。

一方で、感染対策の意味(なぜ手洗いが必要なのか、いつ行う必要があるのか)や実践の重要性(遵守することにどのような意味があるのか)に関する教育が十分に広く普及していない現状もあります。

座学でなく、実践として(パフォーマンスとして)、標準予防策が十分に認識され普及し、これほど重要な「手洗い」をしていなければお互いに声をかけあう診療文化が望まれます。

19世紀、細菌学が確立する前に、セメルワイスが提唱した手洗いは、21世紀の感染対策でもその根幹をなしており、すべての医療従事者が実践する必要がある基本手技です。

遵守率80-90%が目標となります!

手洗い(手指消毒)の5つのタイミング

患者ケアの前、とケアの後

患者の病室の環境に触れたあと

清潔操作・無菌操作の前

体液に曝露したあと

標準予防策の一環で、

採血時には、手袋着用してください。

体液が飛び散るリスクがある場合(手術室、救急の外傷患者など)では、
ゴーグルが必須となります。

医療従事者の職業感染対策のためのワクチン

すべての医療従事者は、

麻疹、風疹、ムンプス、水痘、B型肝炎ワクチン

毎年の季節にはインフルエンザワクチン

を接種しましょう!


夏のクリスマスプレゼント🎁

2018-08-02 21:37:52 | 感染症関連
かつての教え子でした先生から 本当にうれしいご連絡をいただきました。

夏のクリスマスプレゼント🎁のようです。

自治医科大学に勤務中 グローバルにキャリアが展開できますよ〜と多くの学生さんたちにお話させていただきました。特に 着任して1-4年目ぐらいが一番 仲良い学生さんが多いですが、今 その頃の学生さんたちが 地域での診療義務9年間を終了して ご留学されるようになりました。

一学年に3-4名も感染症科を志す方がいらっしゃいます。

今日は 学生さんの時には あまりお話したことがなかった方が、 感染症科で渡米留学を目指しているご連絡をいただきました。サプライズです。

共通の知人も多くsmall world です。

学会などでお会いしたいとお伝えしました! 楽しみなお食事会になりそうです!

ところで、千葉は犬吠埼 イヌボウサキという日本の最東端 があります。
九十九里も初めて 見ました。太平洋は 瀬戸内海とは大きく違いますね。

波が荒々しい
島がない
浜辺がずーっと続いてダイナモックでした。



水戸熱病塾 2018 開催報告

2018-07-22 20:46:03 | 感染症関連
昨年度につづき、夏の風物詩となりました「水戸熱病塾」 2018年も無事に開催されました。







水戸協同病院、自治医科大学からのアラムナイ、母校岡山大学の後輩、新進気鋭の臨床医の先生方に症例10例をプレゼンテーションしていただきました。

特別プレゼンターに順天堂大学の上原由紀先生、特別講演には神戸大学の岩田健太郎先生にお越しいただきました。哲学的なお話でとても勉強になりました。








ご関係者の皆様へ、ありがとうございました!

最高な事務の皆様に感謝申し上げます!




感染源「顎のマスク」をなくそう!

2018-07-15 20:09:14 | 感染症関連
飛沫感染予防に、「サージカルマスク」は必須です。

適正使用しない限り、「汚染物」として、微生物の院内伝播の素になります(感染源です)。

週末のTVのゴールデンタイムに、医療従事者が、感染対策上、「不適切な」アゴ(顎)マスクをしているのを見るたびに、教育の普及がまだまだであることを実感し、
がっかりいたします。

21世紀の医療従事者が行う感染対策を、しっかりと現場にて実行していただける教育ストラテジーを考えます。

単純には、ロールモデルを増やすこと、オセロの原理で、「適切な対応している医療者」が、「不適切な感染対策をとっている医療者」の数を上回り、
オセロで、白と黒が逆転すること!ですね。