ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

貴重種「オニバス」が開花

2014-07-29 07:39:16 | 地域活動・つながり
先週はじめに梅雨明けが報じられ、以降は連日にわたり 猛暑が続いている。
特に関東平野中央部の暑さは厳しく、テレビ報道を見るだけでウンザリする。
強い陽射しのもと本格的夏となり、自生地では オニバスの花が開き始めた。
オニバスは、貴重植物として環境庁から絶滅危惧ⅠⅠ類に指定されている。
スイレン科の一年草で、種からの発芽とその後の生育や開花に条件がある。
そのために保護活動が必要で、ひげ爺も10年程前からお手伝いをしている。

種子は大豆ほどの硬い球で、発芽まで条件の異なる休眠期間を持っている。
4月から池や水路に水が入り、自生地と試験田とその周辺の管理が始まる。
5月下旬に発芽し最初は針状の葉を出し、根を張ってからの葉は矢じり型を
出した後ハート型になり、次第に円形で大きくなり鋭いトゲが生えてくる。
6月からは、雑草や天敵の除去と水や肥料等で保護活動も厳しく難しくなる。
7月下旬から開花期を迎え、赤紫の小さな花を咲かせ 午後には花を閉じる。
最盛期は8月の中旬で、花は2~3日咲いた後は水中に沈んで種子を作る。
保護活動とガイド役は、お盆に行う 「オニバスフェスタ」が終わる後まで続く。

採っても増える水草や刈っても伸びる雑草、農薬が使えないから手作業だ。
今年度から保護活動を組織化し、ボランティアも増員できたので心強く思う。
周辺の田圃では、銘柄米コシヒカリの穂が 実入りで重くなり垂れはじめた。
自生地の一画では、準絶滅種アサザが黄色い鮮やかな花を咲かせていた。
『オニバスの生育が二年間悪く、今年も開花が心配だ』 と、ひげ爺の独り言。
ボランティアは高齢者が多く、二度と開花しない 絶滅危惧種 の人ばかりだ。
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