中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

日本人の睡眠時間

2023年05月11日 | 情報

理想的な睡眠時間は人によって異なりますし、睡眠の質にもよるそうで、時間数ではないようです。
しかし、日本人の睡眠時間は、絶対的に不足しているようです。通勤電車の車内を見れば一目瞭然ですね。
だから、テレワークと勤務間インターバル制度が必要なのでしょう。欧米先進国では、もはや当たり前の制度だそうです。

◎日経グッデイ 2022.4.22日経電子版

日本人は世界有数の「眠らない民族」 「6時間眠ればOK」ではない
日本人は世界有数の“短眠民族”だ。OECD(経済協力開発機構)が2018年に行った調査によると、
日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、加盟33カ国の中で最も短かった。
「令和元年国民健康・栄養調査」によると、成人の男女ともに約4割(男性の37.5%、女性の40.6%)が
6時間未満しか眠っていない。

必要な睡眠時間は個人差が大きいと聞き、「自分はショートスリーパーだ」と思っている人も少なくないようだ。
ところが、実際に4時間程度の睡眠で足りるショートスリーパーは成人の数%程度しかいない。
睡眠不足が続くと、その状態に体が慣れて感覚がマヒしていくだけで、脳は適応できず、
“睡眠負債”がたまるほど能力は低下していく。

◎NHKの国民生活時間調査(2015年)では、直近20年間では微減であるものの、
調査方法が違うため単純には比較できないものの、
調査を始めた1960年より1時間ほど減っている。日本人の睡眠時間は、この半世紀で緩やかに減っている。

◎テレワークの効用
2022/10/21 時事
政府は21日の閣議で、2022年版の「過労死等防止対策白書」を決定した。
白書では、新型コロナウイルス禍で広まったテレワークに関する調査結果を報告。

睡眠時間が短いとうつ傾向や不安を抱える割合が多いとした上で、テレワークの頻度が高いほど睡眠時間が長く、
出社との適度な組み合わせで幸福感が得られるとの分析を示した。

通勤が不要となって心身の負担が軽くなり、家庭で過ごす時間も増えることなどが要因とみられ、
厚生労働省の担当者は「テレワークにはいろいろなメリットがある」と指摘した。

調査は全国1万人が対象。1日平均の睡眠時間が6時間以上と答えた割合は、テレワークを毎日行っている人が66%で最多、
週に一度もしていない人が54%と最少だった。

自分が幸せだと感じる「主観的幸福感」は、テレワークを「週2~3日程度」「週1日程度」の頻度で行う方が、
「一度もしていない」「毎日」より得られるとの結果も示された。

時には出社して同僚とコミュニケーションを取るなどのバランスが重要と言えそうだ。 

◎資料(厚生労働省)
・健康づくりのための睡眠指針 2014

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

・令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf

・令和3年版過労死等防止対策白書(本文)

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/karoushi/21/index.html

・職場におけるメンタルヘルス対策の状況

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000845811.pdf

 

 

 

 

 

 

 

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