小職の経験則に基づいたメンタル不調者の、早期発見のヒントです。
4つのケアのうちの「ラインケア」です。
◎「いつも」を把握していないと、「いつもと違う」ことに気が付くことができません。
管理職、上位職のマネージメントの「いろは」、です。
発言、会話、表情、態度、業務遂行等について、常に観察が必要です。
◎前項の繰り返しですが、「うつ病」の始まりは、簡単に、素人的に申し上げれば「眠れない」です。
その「眠れなくなる」原因として、前項で4つあげました。
1. 長時間労働
2. 異動・転勤
3. 昇進・昇格
4. ハラスメント
1~3項は事実ですから把握することは簡単ですし、4項も同じ組織内にいれば、うすうすでも認識できます。
◎この4つの要因があった場合で、以下の状態が2週間以上(DSM-5のうつ病診断基準に準じて)続いたら、
当事者はメンタル不調に陥っているのではないかと疑ってください。
難しいことでは、ありません。疾病性ではなく、あくまでも事例性でチェックすればよいのです。
・病欠、無断欠勤、遅刻の慢性化など、勤怠の問題が目立つ
・レスポンスの遅れ、指示した業務の停滞、期日までの未報告、得意先からのクレーム増加、仕事中の居眠りが多い
・組織内での孤立化、同僚間の意見対立がある
・服装、身だしなみの乱れ、無表情化、あるいは、表情の疲労感
◎管理職、上位職は、日常的に声に出すまでもなく、部下、メンバーの働き方、行動等を
チェックしていなければなりません。
例え、プレーイングマネージャーでも同じです。
◎参考までに、組織の活力は、リーダーの統率力と、メンバーのチームワークで生み出されます。
1.01と0.99の法則を御存じですか?
チームに10人のメンバーがいたとして、一人一人がいつもの1.01倍のパフォーマンスを発揮した場合、
一方で0.99倍のパフォーマンスしか発揮していない場合、を比較してみてください。
試しに、計算してみてください。
答:1.01の 10乗 =1.10462213、 0.99の 10乗 =0.904382075