中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

一呼吸置き、考えを整理

2020年06月04日 | 情報

今朝のNHKニュースでも、うつ病が増える可能性に言及していました。

一呼吸置き、考えを整理  
2020/5/25 日本経済新聞

私が専門にする認知行動療法のアプローチを使ってこころを整える対話型プログラム
こころコンディショナー」(https://carechat-demo.kiku-hana.jp/)の試作版を、
期間限定で無料公開した。
企業のメンタルヘルス対策での活用を目指してきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で
ストレスを感じている人が増えていることから一般に公開することにした。

在宅勤務が増えたり、アルバイトがなくなったりして一人で過ごしている人が増えているが、
孤立感は確実にこころの健康を損ねる。
それでは家族がいればよいかというと、必ずしもそうとは言い切れない。

さまざまな自粛の結果、自宅にいる人が増えると、
家庭のなかで今までとは違う人間関係が生まれる。
誰もそばにいないという「物理的孤立」と
互いのこころの距離がうまくとれずわかり合えないという
「心理的孤立」は区別して考える必要がある
実際に、国内外で、家庭内での暴力行為が増えていると報道されている。

そこまで問題が大きくなくても、つい感情的になって家庭内で衝突することは増える。
避けるには、気持ちが揺れたときにすぐにそれを表に出すのではなく、
一呼吸置いて自分の考えを整理したうえで、
話し合うなど自分の役にたつ行動に変えていくのがよい。

考え方を整理し、適切な行動につなげるのは、認知行動療法の基本的な考え方だ。
こころの整え方を解説した講演の動画もユーチューブ
https://youtu.be/tURKZ8Or_rA)にアップしたので、
利用していただければと考えている。(認知行動療法研修開発センター 大野裕)

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