中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

まさか、私が

2013年01月30日 | 情報
「まさか、私が」という発言が、うつ病をり患した多くの人から返ってきます。
これはうつ病をり患した多くの人からの、貴重な発言と思っています。

企業・組織においてMH問題にかかわる、産業保健スタッフや人事労務担当の
みなさんには、色々な機会・場面でお会いしています。
ところが、MH問題に詳しいはずの、産業保健スタッフや人事労務担当の殆どの人が、
「私は、うつにならない」と考えている、思っている、との印象をもっています。

「うつ病」をはじめとするMH疾患は、決して他人事ではありません。
明日は我が身と、考えていただいた方がよいのではと思います。
注意喚起は重要なのですが、注意喚起してもなかなか理解が得られないのは、
このようなことが原因なのでしょう。
もちろん、本当の精神疾患の苦しさは、経験者でないとわからないものです。
こういう筆者も、り患した経験がないので、本当のところは解らないのですが。

ですから、精神疾患を克服し、社会に復帰されてきた人の貴重な発言には、
耳を傾けることが大切です。発言には、重みがあります。
結論として、強調しておきたいことは、心の健康問題は、
「わたしは、違うの。大丈夫なの。」といった考えを捨てることです。
産業保健スタッフや人事労務担当のみならず、全労働者が、
「えっ、まさか私が、なぜ私が」という事態にならないように、
細心の注意と健康管理が必要です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする