思い出話続きです……が、懐かしいレコードジャケット(という名称でいいのだったかなぁ・・・)をみつけました。
子門真人さんの「泳げたいやきくん」 昭和50年初めころに流行したのではなかったのかな。
当時私は学生でしたが、社会人山岳会で山登りに励んでおり、山にゆくための装備購入、旅費資金稼ぎのために学業よりもアルバイトに精を出しておりました。 なかでも「札幌デンジャーサービス」という山岳会の先輩が経営している仕事のバイト料がよくてまるで通っているように準従業員状態でした。
デンジャーが意味するように、高所での危険な仕事を請け負うのです。 今では都会で普通に見られるビル掃除でひとりがブランコに座って屋上から吊り下がって窓ふきする仕事のハシリでした。また、ゴルフ練習所の網の修理もアチコチでしていました。練習所の鉄柱を登り、横鉄筋を移動して穴の開いている網の上に到達して、そこから吊り下がって網の補修をする仕事です。 下段、中段,上段の位置によって時給が異なるのですが、一番下の区域は確か時給800円、中段は1000円、上段は1200円でした。 もう40年以上昔の話ですから、これはかなりの高給です。(その2,3年前の高校生時代に食品工場でのバイト時給が、たしか140円だったような記憶があります・・)
そのとき、やはり山岳会の先輩のデンジャーサービス常勤アルバイトといっしょにゴルフ場の鉄柱に取り付いている時に、この「泳げたいやきくん」の替え歌を作って歌っておりました。
♫ まいにち まいにち おれらは 鉄柱うえで吹かれて やんなっちゃうな
ある朝、店のおじさんと喧嘩して山に逃げ込んだのさ。
はじめて登った山のなかぁ、とっても静かできれいだな・・・・♫
ほんとに強風に吹かれて、網に煽られて飛ばされて宙吊りになったこともありました。 鉄柱の上に登ってみると、鉄柱はぴったりと一直線に建っていないんですね。 左右前後に傾いており、そのために横柱は網にかかる風圧を受けてジグザクなのです。 そこを這って移動するのですが、繋ぎ部分がボルトごと腐食している箇所もあります。 ロッククライムのようにロープで結び合いお互いの滑落時に備えているにはいるのですが、
「せんぱーい、この鉄骨ごと折れたら・・、」と不安がると
「ばかやろう!! そのときは 鉄骨ごと落下を止めろ!!」と。
むちゃな時代でありました・・。
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