秋の日、珍しく仕事ではないプライベートな旅行へでました。 それもカミさんとでもなく、ツアーでもなく、なんと普段はほとんどお会いしない遠方の友人、同い年の井伊野さんと二人旅でした。 なんでも彼は、旧陸軍の八甲田山冬季演習の大量遭難事件に昔から関心があったそうで、帰還連隊の行軍隊長のリーダシップに感心し、現地に訪れたいと長年の念願だったそうで、仕事の多くを整理したばかりで時間もできたし、これからの人生を考えるきっかけになさりたいらしく、旧知の私を誘ってくださったのでした。 爺さんふたり旅となりました。
11/26 函館前泊で、函館方面在住の仲間たちと懇親会。ぺんちゃん、ビルマ、ミスター、Qちゃん、まるぐちさんと過ごしました。 コロナ禍が続いていて、居酒屋なんて遠のいていましたが、ひさしぶりの楽しいひと時でした。
11/27 北海道新幹線の発地、新函館に移動。
ガラガラどころかいち車両にアタシしか乗っていない。自由席はなくて全席指定なのですが、指定席を買おうと思ったら、みどりの窓口で「指定券なくても空いている席に座れますよ。誰か来たら移動してください」との案内。 車内では、「この列車は満席なので、指定券をお持ちの方がきたら席を譲ってください」とのアナウンスが流れました。 帰りも同状況でした。仙台ー東京間くらいは混んでいるんだろうか・・・。 いずれにしても札幌まで伸延されても東京―札幌間は飛行機代の方が安いし時間も早い、ましてやトンネルばかりで、たまに外を走っても防音壁があるから景色も楽しめないのだから、利用する旅人はほとんどないのでは・・・、北海道新幹線は大赤字の無用の長物になることは想像に難くない。
新青森駅でIさんと合流。陸軍弘前連隊がたどった十和田湖時計回りのドライブ旅にレンタカーで出発。 第一日目は、岩木山のふもとの温泉ペンション・ワンダーランド(岩木山自然学校へ) ここは旧知の高田さんが経営しています。
三人並ぶと高田さんは一番若く見えちゃいますが、私よりお兄さんなのであります。ペンション経営はお子達の委譲しつつあるとのことで、我ら同様、爺さん道の研鑽中でありました。ここは温泉付きでけっこうの熱湯でピリッと心身に効いて頭が冴えますね。
11/28
八甲田山ロープウエイへ。もう紅葉は盛りは過ぎていましたが、それなりに美しかったです。 道中、リンゴの実りがすごかったです。当地でも余市や壮瞥はリンゴ畑がたくさんありますが、ここほどに一本の樹に枝がたわわになるほどにリンゴが鈴なりになっているのを見たことはなかったな。 さすが青森だ。
ナビに振り回されたりしていたのですが、奥入瀬渓谷に迷い込んだのはこの日だったかなあ・・・。 シャトルバスがあり自家用車は入れないとの誤情報があったのですが、渓流沿いの車道をドライブできました。散策路があり観光客も大勢でした。川面と歩道の高低差があまりなくて、水辺の散策路はいたく美しく見えました。ゆっくり歩きたかったな。
11/29
昨夜は酸ヶ湯(すかゆ)温泉へ投宿。東北屈指の有湯を堪能できました。前泊で旅行クーポン券をふたりで6000円分ももらいましたが、当日期限であることを忘れて、翌朝売店でお土産買おうとしたら使えなかった・・。残念と諦めかけたら、フロント清算で前夜の追加酒代に使えて、ラッキーでありました。
今日の大きな目的地は、捜索隊が最初の発見した後藤伍長の立像。彼は雪の中で地蔵のように立って凍死しているのが見つかりました。 申し訳ないほどの快晴のなかでした。行軍の失敗は、長い日程、冬山装備の不備、指揮命令系統がくずれたことなど複数の要因があったようです。
行軍野営地跡やらを訪ねて回りました。
幸畑という地には遭難死した将兵199人ひとりずつの墓標が建つ墓地があった。その名も陸軍墓地。 厳かな驚きでありました。遭難史料館もありました。
時間もあったので、三内丸山遺跡にも駆け足訪問して、夕方のガラガラ新幹線で函館にもどりました。
そんなに親しくもなかった爺さんとのふたり旅で、どうなることかと最初は不安もありましたが、分野はことなれども自然や里山活動に40年くらいも関わってきたふたりでしたので、価値観共有できるので、これまでなんども一緒に旅をしたような関係性で、けっこう楽しめましたわな。
(追伸)
そうそう、尻屋﨑とい場所にも行ってきました。
狭いナビ画面の地図しか見ていなかったので、実はどこだか分らなかったのですが、観光パンフレットをもらってやっと理解。下北半島の東側の突端だったのだ。ここは「最涯の地」という触れ込みで、あの放牧馬「寒立馬」の牧野でもありました。灯台は入場料350円を払うと120段の階段を登って、上にあがれるという珍しい灯台でもありました。
(訪問先と日にちがごちゃになっているかも・・)
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