◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「ちょっと振り込みが無いよ」って?

2014-09-07 11:40:41 | 言葉についてあれこれ
                               ザ・たっち!?

 「ガラスのように砕けた~」という「とくダネ!」で見たテロップ、火山灰の説明で「ガラスの砕けたような~」と言ったのに、これは聞き間違いの入力ミス? 話し手の言葉を文字にしたテロップは、あまり的確でないものが多いように思います。耳から入る言葉とテロップの内容が違うというのは何とも気持ち悪いものですよ。
 話し手が言ったとおりに入力することすらできない作業者が大勢いるわけですが、話し手だっていつも明快に話しているとは限りません。ニュースを見ていたら、一般の人がつっかえつっかえ「今回は、見合わ・・・、さして、いただければ・・・」と言っている場面で「今回は見合わせていただければ」というテロップが出たのですが、見合わせるのは言っている本人ですからね。
 「見合わす」なら「見合わさせていただければ」で、「見合わせる」なら「見合わせさせていただければ」ですから、言っている本人も迷ったのでしょう。どっちにしろ意味は同じなのですから、どちらかを書けばいいのですが、そのどちらでもないというのは・・・、話の流れは無視ですか? 少なくとも「見合わせていただければ」ではないということぐらいは分かるはずですが( ̄д ̄)!
 「ちょっと振り込みが無いよ という話を」は「報道STATION SUNDAY」で見たテロップ。話し手は「ちょっと」が口癖になっているようで、「先週、ですね、ちょっと、『振り込みないよ』という話を」と言ったのです。いますよね、よくいるのですよ、「ですね」だの「ちょっと」だの、意味なくちょいちょい言う人って。こういう「ちょっと」をまともに入力したらだめでしょ!?
 別の番組で、芸能人が団子を食べながら俳句を作っている場面を見たのですが、若い女優(?)が自作の俳句について説明する短い間に「ちょっと」と5~6回言いました。こういうところにふだんの言葉遣いが、もっと言えば品位が表れると思うのですが、今時の綺麗なお嬢さんというのはこんなものですか( ̄・ ̄)?
 それから、「報道ステーション」の一部を録画して見ていたら、ワシントンの新堀記者が話をしている場面があったのですが、やたら「ですね」を連発するので数えてみました。まずですね、一方でですね、昨日もですね、アメリカがですね、国務省もですね、内戦の始まりなのではないかというですね、12日にですね・・・、1分55秒の間に16回。古舘さんもこの「ですね」をたまに言いますが、これほど多くはないかな。
 ほかにも、新堀記者は、はっきり「認めざる、おえません」と言いました。やはり多いですね、「~ざる、おえない」と言う人。キャスターやアナウンサーでは、古舘伊知郎、長野智子、村尾信尚、田中大貴、大木優紀、ほかに、サイエンスライターの竹内薫、俳優の山口翔悟、たまたま引っ掛かって記憶に残った人だけでこれだけいますから、実際はもっと多いでしょう。
 そもそも話し手の言葉がおかしい、明瞭でない、一般の人はもちろんですが、アナウンサーでさえちゃんとした日本語を話せない、イントネーションがおかしい、だから聞き取るのが大変、どう書くか悩む、それは分かりますよ、すご~~~く分かるのですが、職業としてやっているのでしょう? ディレクターや入力作業者の聞き取る力や書く力はいま一つ、チェックなしでそのまま放送って、それでいいの?
コメント
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