熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

遅ればせながらチューリップを植える

2009年12月19日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   気持ちの良い天気で、ガーデニング日和だったので、近くの園芸店へ出かけて、秋植え球根を買って来て、植えつけた。
   買った球根の大半は、チューリップだったが、これも、オランダの思い出が影響しているのかも知れないが、しかし、春咲きの球根植物で、一番劣化の激しいのは、チューリップだからと言うこともある。
   他の球根は、花後そのままに放置していても、翌年、大体咲くのだが、チューリップだけは、小さな球根が残るだけで、殆ど咲かないのである。

   人様は、秋植え球根は、10月頃から植え付けるのであろうが、大体どんなことでも、土壇場まで動かない私のようなナマクラ人間は、ぎりぎりになってからでないと、アクションが取れないので、毎年、球根植えは、年末ぎりぎりになってしまう。
   これまでの経験から、急がなくても、そんなに遅れずに、春になったら花は咲いてくれるのである。
   
   遅くて幸いするのは、売れ残りの球根が、処分価格で提供されることで、私など、結構高価格だが、新種や珍種のチューリップや、ユリやヒヤシンスなどの巨大な球根と言った普通では手を伸ばし難いものを意識して買って植えるので、二重に楽しめると言う段取りである。
   オランダに生活していた時には、毎年のように、チューリップ公園として有名なキューケンホフや、その周りのリセのチューリップ畑を訪れては、写真を撮って楽しんでいたのだが、あまりにも多種多様なチューリップがあるのを見て驚嘆しきりで、子供の頃に描いた赤白黄色のチューリップのイメージから卒業してからは、新種のチューリップに興味を持つようになった。
   もう、15年以上もオランダには行っていないので、随分、多くの新しいチューリップが生まれ出ているであろうが、バラのように、青いチューリップが生まれているのであろうか。

   チューリップは、トルコの砂漠地帯が原産地のようだが、原種は、ミニ・シクラメンのように小さくて、花も2~3センチの大きさで貧弱だが可愛いいところが良い。
   このチューリップが、オランダに渡って品種改良されて、大きさも形も色も様変わりとなり、一時期、新種に熱狂した人々が投機に走って、オランダ中をバブルの嵐に巻き込んだと言うのだから、花の国オランダ人にとっては、たかがチューリップでは済まないのである。

   オランダでのチューリップ風景を楽しむためには、やはり、花が咲き誇っているリセのチューリップ畑に出かけて、畑の真ん中に立って、360度花に囲まれて極彩色のチューリップに埋没することである。
   ところが、この畑は、球根畑であるから、花が咲きそろうと数日で花だけちょん切られて、一挙に緑の畑に戻ってしまうので、ほんの数日のタイミングをずらすと、極彩色の虹のように美しい帯状のモンドリアンの絵の世界は楽しめない。
   先に記したチューリップは翌年咲かないと言うのは、我々の庭では、花びらが落ちるまでチューリップを植えっぱなしにして楽しんでいるので、球根が肥大しないと言うことである。

   ところで、私の今日の作業だが、庭を掘り起こすと、昨年からほったらかしにしている春咲き球根を痛める心配があるので、今回は、主に、プランター植えにして、春の草花の開花状態を見てから、庭に移植することにした。
   幸いと言うべきか、トマトを植えていたプランターが、そのまま残っているので、ここがナマクラのナマクラたる所以なのだが、少し、土を綺麗にして、肥料を混ぜ込んで、これらのプランターに植えることにした。
   球根草花は、元々、球根に花を咲かせる栄養とエネルギーを蓄えているのだから、水さえあれば花が咲く筈なので、一石二鳥だと考えたのである。
   チューリップも、ヒヤシンスも、スイセンも、既に、青い小さな芽を出しているのもあり、庭に植えてある球根と同じような状態なので、4月には、花が咲くであろうと高をくくっている。

   昨夜は寒くて、霜柱が立っていたので、みずやりは、明日の朝早くの方が良さそうなので止めたが、早咲きする為に、秋に冷蔵庫に入れて開花を促進すると言うから、気にしなくても良いのかも知れない。
   
   ついでに、鉢植えにしていたユリの球根を植え替えることにした。
   やはり、最後まで、茎がしっかりして青い葉がついていた苗は、大きく肥大した球根を付けていたが、開花後早々に葉が枯れた苗には、球根が消えてなくなっていた。
   庭植えのユリは、掘り起こさずに、地面に出ている茎だけ切り落として、そのまま放置して置くことにした。
   何処からユリが出て、何処からクロッカスが咲くのか、スイセンは何処に咲くのであろうか。まじめなガーデニング愛好家には顰蹙を買うような私の庭管理なのだが、それでも、春になるとそれなりに春の風情を現出してくれるのだから、捨てたものではないと、勝手に思っている。

(追記)写真は、佐倉市の風車のあるチューリップ公園。
   
   
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