ライブドア(LD)事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、偽計・風説の流布)の罪に問われた前社長、堀江貴文被告(34)の公判が26日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれた。弁護側は最終弁論で、検察側が立証の核にするLD元取締役、宮内亮治被告(39)らの証言を「非合理的で信用性がない」と主張。「事件は検察官と宮内被告らによって作り上げられた蜃気楼(しんきろう)」と述べ、改めて無罪を主張した。 (産経新聞 Sankei Web 2007/01/26 13:20)
最終弁論で、ホリエモンは悲しみの余り、うっすらと涙も見せたという。まさに孤立無援。「気の毒」としか申し上げようがない。。。
それにしても、全ての始まりは、特捜の「暴走」から始まった事を、多くの国民が「目の当たり」にした。しかもマスコミの誘導による?のっけから「有罪」ありきの「決め打ち」姿勢を、まんまと受け継ぐ形で「取調べ」が進んだと見える。なんとも「エグさ」が拭えない嫌な話である。。。
本来、検察とは「公平」「公正」で有るべき存在である。その存在は、正義の「番人」として広く尊敬を集めて来た。その検察が、こともあろうに何故?まさに「信じられな~い」である。今回の事で失った検察の「信頼」は計り知れないものとなったと見る。。。
いずれにしても?今後「裁判官」が、どう「裁き」を付けるかによる。国民も、その行方を、しっかりと見守ろうではないか?そこでも尚、「検察のメンツ」が優先されるようなら?もはやこの国に「正義」を期待するのは?暫くは無理かも知れないと感じる。しかもその場合に「漁夫の利」を得るのは?他でもない「宮内」自身である。そんな事が、まかり通って良いものだろうか?。。。
兎角。「天網恢恢疎にして漏らさず」とは言うが、特捜の「強制捜査」で、ライブドアは「上場廃止」にまで追い込まれてしまった。その為に被った「投資家」の損害は計り知れない。だが続く「類似」事件の、ミサワホーム。日興コーディアルグループの場合には、強制捜査どころか?罰金で終わりだ。その事一つとっても?「おかしい」と感じない人は?どうかしている。。。
あとは裁判官の「良識」を信じるしか道はない。。。。
自民党の中川秀直幹事長は26日の記者会見で、塩崎恭久官房長官が非正規労働者の増加を「新たなる貧困」問題と指摘したことについて、「小泉改革が『新たなる貧困』を生んだわけではない。そういう言葉を使うならば、定義をしっかりすべきだ」と批判した。 塩崎氏は24日の政府・与党協議会で「新たなる貧困」との用語を使用。記者会見でも「小泉構造改革のもとで非正規雇用が増えた。働いてもなかなか報われない『新たなる貧困』問題を我々も正面から受け止めて解決していかなければならない」と述べていた。 (産経新聞 Sankei Web 2007/01/27 03:03)
今回の塩崎官房長官発言は、国民に、あたかも「小泉改革が新たな貧困を生み出した」などと誤ったサインを与えかねず、極めて「不適切」な発言である。小泉さんの始めた「改革」を応援する私としては「不快感」を禁じえない。。。
もとより。官邸の代弁者たる官房長官の発言は「影響」が大きい。それ故。常に慎重を期した発言が求められている。にも拘らず、今回の発言は、国民に対し、ともすれば、「官邸が、これまでの改革路線を否定し、新たなる方向転換を模索するもの」と受け取られ兼ねない「危険」をはらんでいる。官房長官としての、こうした「不用意」且つ「不適切」な発言は、厳に慎まれなければいけない。。。
それこそ。昔の淀んだ自民党に戻そうと?日夜、画策を続けている?「院内の抵抗勢力」達を、俄かに活気付ける事にもなり兼ねない。今回の官房長官の発言は、これまで安部さんを筆頭に、『改革』を「錦の御旗」として心血を注いで来た「同志たち」への「裏切り行為」に他ならず、断じて許せるものではない。従がって現内閣で「改革推進エンジン」を引き受ける中川幹事長が「ご立腹」されるのも極めて道理である。。。
私的には、これまで、まだ発足間もない安部内閣の「足を引っ張る」事は、出来るだけしたくないとして、応援こそすれ、あえて批判めいた事は出来る限り慎んで来た。だが不満が無かった訳ではない。特に塩崎議員の官房長官への起用には?当初から疑問を抱いていた。なんで塩崎さんなのか?その人事感覚には?極めて「理解不能」であった。内閣の要として、もっと「力」の有る。もっと「捌けた人」を、何故、充てなかったのか??夫婦そろって「暗すぎる」様では如何なものか??正に見ていて「笑うに笑えない」現状を、安部さんは、どう感じておられるのだろう。他の閣僚人事に付いても然りである。更には発足早々「造反議員」を戻すという「不手際」もあった。こうした甘い判断が、そもそもの「ケチ」の付き始めである。安部さんも、これを機に、もう少し考えて頂きたいものである。。。
ともあれ。引き続き「改革」にブレなく、揺るぎない信念で邁進される限り、多くの国民が、この内閣を見捨てる事はないと思われる。今、国民は、安部内閣の「本気度」を測っているに違いない。なれど?この様にスタッフが勝手し放題では、「力」が発揮できようハズもない。時には「泣いて馬謖を切る」覚悟も必要である。どうか。内閣の「結束」を、しっかりと固めて頂きたい。船頭が誰だか分からないようでは困る。。。。