16日午前10時45分ごろ、大分県九重町田野の鳴子川渓谷にかかる「九重“夢”大吊橋(おおつりはし)」(全長390メートル、川床からの高さ173メートル)の中央付近から、男性が手すりを乗り越えて飛び降りた。 県警玖珠署員が約1時間後に橋の下の渓谷の岩場で倒れている男性を見つけ、死亡を確認した。自殺とみて調べている。 橋は、長さ、川床からの高さとも歩行者専用としては日本一。昨年10月30日の開通以来、訪れた観光客は50万人を超えた。当時も周囲に観光客がおり、目撃した男性が110番した。特に混乱はなかった。
(2007年1月16日14時20分 読売新聞)
予想されていた事とは言え?イザ起きてみると、関係者のショックは相当なものとお察し申し上げる。折角の日本一に、新年早々、大きな「ケチ」が付いてしまった。これでは先が思いやられるというものだ。。。
この「つり橋」は昨年10月30日に開通し、下を流れる川床から173メートルという高さや、長さの点で日本一の規模を誇り話題となった。その規模は約40階建ての高層マンションに相当し、皮肉にも?その事が自殺願望者たちを呼び寄せる原因となっている。今回のように、一度自殺が起こってしまうと?それにより地元が被る被害は大変なものになってしまう。くれぐれも自重して頂きたいものだ。。。
記事に依れば?同「つり橋」は、開通以来わずか2ヵ月半で、既に50万人を突破するまでの「超人気スポット」に成長した。まさに地域振興の要としての「存在」を十分に示している。私も機会が有れば?是非、訪れて見たいと願っていたのだが、この度の事は、誠に残念に思う。。。
ちなみに?私の「つり橋」歴というと?真っ先にも思い出されるのが?南アルプスの寸又峡にかかる「夢のつり橋」が想い出深い。この「つり橋」は静岡県の「大間ダム湖」に架かっていて、高さは極めて低いが湖面の青さが印象的な美しい景観を有している。また同じく静岡の「城ヶ崎」に架かる「つり橋」も印象深い。この橋も、高さが23mと、大分の「つり橋」に比べれば格段低い。しかし海辺の断崖に架けられた「つり橋」として、そのロケーションは、ひときは際立っている。下を見下ろせば?打ちつける荒波と、強い海風により、渡る者を「スリリング」な世界に誘ってくれる。残念ながら、今では、ここもすっかり「自殺の名所」になってしまった。それと最近では、昨秋に行った茨城の「袋田の滝」に架かる「つり橋」も思い出される。小さな「つり橋」であったが、見事なまでに存在感を示していた。。。
「つり橋」には、その「存在感」もさることながら?「ヒーリング」や「アミューズメント」性をも感じさせ、それらが一般の橋梁にはない魅力となっている。それ故、「つり橋」のニーズは、今後、益々高まる事が期待される。そんな「つり橋」を、単に「自己都合」から自殺の道具にしてしまうなど?断じて有ってはならない事である。どうか。全国の「つり橋ファン」の為にも、自殺は絶対止めて頂きたい。記事を読みながら、つくづくと感じさせられた。。。
ともあれ今回、お亡くなりになられた方には、謹んでご冥福をお祈りしたい。。。。