タイの首都バンコク中心部で31日夕、ショッピングセンターなど6か所でほぼ同時に爆発が起き、タイ警察によると、少なくとも男性2人が死亡、20人以上が重軽傷を負った。 犯行声明などは出ていないが、同時テロと見られ、タイ警察は市内で爆発物を所持していた男1人を拘束した。2006年9月のクーデター後初めての大規模な爆弾事件となり、スラユット暫定首相は警察や軍にバンコクの警備強化を要請した。 (2007年1月1日0時32分 読売新聞)
日本の企業も大挙して進出しているタイだが、クーデターによる政権転覆の後遺症は未だ癒えていないようだ。同時多発テロの背景には、かなりの組織的動きを感じさせる。やはり何が起こっても不思議はない状況に有ったのだ。この国の群雲は、まだまだ晴れそうにない。楽観は禁物である。。。
それにしても、国王の威光が強い事で知られるタイだが、非合法で奪取した政権を、心から歓迎する国民が、果たして?どれ程いるのであろう?いくら国王のOKが出されようと?クーデターによるシャットダウンで強制終了された旧政権側からすれば?そんな事で、あっさり納得が出来ようハズもない。ましてや旧政権下の「利権」を剥奪された者たちの「怒りはイカばかりか?想像に余りある。如何に問題あった政権とは言え?今日の有り様は、明らかに異常であり、正しき民政の「復活」が何よりも急がれるところだ。またそう有るべきである。。。
そこで改めて感じるのは?当時、如何に国内の混乱を早期に鎮める目的があったとは言え?クーデター首謀者に「お墨付き」を与える国王の判断は、果たして懸命なる策であったのだろうか?非難するつもりはないが、私的には今もって疑問は残る。。。
どうか。今年は穏やかなる年であって欲しい。。。。